2021年8月19日に放送された夕方の報道番組「Live News イット!」(フジテレビ系)で、榎並大二郎アナウンサーが生放送中に涙を流す場面があった。
「メディアの世界、こういう方がアナウンサーされててよかった」
番組では、千葉県柏市に住む妊婦が新型コロナで自宅療養中、入院先が見つからないまま自宅で出産し、新生児が死亡したと報じていた。
榎並アナは、VTRの直後に涙をこぼしながら言葉を詰まらせた。
「(妊娠)8か月といえばもう、赤ちゃんも1000グラムくらいまで育ってきているはずなんですよね。だから適切な......あの、ちょっとごめんなさい」と話し始めたところで堪えきれず俯き、目頭を拭った。
「適切な医療を受けていれば、もう、助かったんじゃないかと、すいません、思ってしまうんですけど......」
ジャーナリストの柳澤秀夫氏が「本当に、あってはならないことだと思います。本当に切ない話だと思います」と解説を続けている間も、榎並アナウンサーは涙を堪えていた様子だ。
再び現場のVTRが差し込まれた際も、左下のワイプで涙ながらに頷いていた。榎並アナは声を震わせながら、「本当に病床の確保と、地道な感染対策かなと思います」とニュースを締めた。
SNSでは、
「榎並さんがどんな思いでこのニュースを読み上げたのか考えさせられます」
「他人事とは思えなかったんだろうな......CMの後、充血した眼で淡々と報道つづけてましたね」
「メディアの世界、こういう方がアナウンサーされててよかった」
と、榎並アナの心情に寄り添う言葉が少なくなかった。
榎並アナの妻でモデルの有村実樹さんは、今年2月に第1子妊娠を報告していた。