東京五輪自転車ロード競技の沿道の応援を巡って韓国で波紋を広げている。
韓国の誠信女子大の徐ギョン徳(ソ・ギョンドク)教授が2021年8月19日にインスタグラムを更新し、自転車ロードの競技中に沿道で旭日旗を使用しての応援があったことを指摘した。
徐氏「観客が旭日旗を振って応援する場面が...」
投稿には東京五輪自転車ロードの競技中とみられる画像が添付され、画像左端に旭日旗が確認できる。
徐氏はインスタグラムで「サイクルロードレースのフル動画が東京オリンピックのホームページにアップロードされ、観客が旭日旗を振って応援する場面があります」と指摘した。
また、確認後に国際オリンピック委員会(IOC)に抗議のメールを送ったという徐氏は「IOCは平和の象徴であるオリンピックで、戦争犯罪に使用された旭日旗での応援を止めなかったことをすぐに謝罪しなければならない」とIOCに謝罪を求めた。
抗議のメールはIOCのトーマス・バッハ会長、全世界のIOC委員、前IOC会長のジャック・ロゲ氏にも送ったという。
旭日旗を巡り大会中にも韓国サイドが主張を
IOCらに送付したメールでは、今回の一件に関して徹底した調査を行い、再発防止に注意を払うよう求めたという。
五輪会場における旭日旗の使用については、大韓体育会(韓国オリンピック委員会を兼ねる)は大会中の8月8日にIOCが旭日旗の使用を禁じる見解を書面で示したと説明。メディア報道によると、これに対してIOCは韓国に文書を送ったことを認めるも、韓国の主張を否定した。
徐氏の抗議は、聯合ニュースや中央日報など複数の韓国メディアが報じた。