誹謗中傷には法的措置も検討
記事削除の判断については、「8月17日の時点では、まだJAWID氏(現地記者)との連絡が取れておらず、このままだと朝日新聞社にもご迷惑がかかる可能性があるので、『確かに通訳のアブドラが無断でインターネットから取ってきた可能性がある』と考えましたので、公開終了することに合意しました」と明かした。
そのほか、自身のツイッターでの8月15日以降の投稿で不手際があったとして、次のように謝罪している。
「一連のツイートに掲載した大部分のものは、彼(通訳)が直接撮影したものです。しかし中には彼が友人からもらったものが含まれており、この点を確認せず、SNSで発信したことは軽率だったと思います。特に19年8月にロイター通信で使われた写真を、『2週間前に撮影されたものだ』とのアブドラの証言を鵜呑みにしてしまい、ツイートしたことは軽率で、ロイター社のみならず、ツイートを閲覧した方々に誤解を与えたことを、ここに謝罪し、このツイートに関して早急に削除いたします」
今回の一連の騒動で、事実誤認に基づいた誹謗中傷も寄せられているといい、「私と通訳への名誉毀損にもなりますので、今後このような投稿をされる方々には法的措置も取らせていただきたいと考えています」と警告している。
朝日新聞社広報部は18日、J-CASTニュースの取材に、削除の経緯について「記事の掲載後にネット上などでの指摘もあり、確認作業を進めたところ、弊社で撮影者や撮影日時などが特定できないと判断した写真がありましたため、公開を終了したものです。確認作業の際には、西谷文和氏とも連絡をとらせていただきました」と回答。
「今後、確認が不十分な写真を掲載することがないよう再発防止に努めます」としている。