3年前の豪雨災害でも支援
実は山崎製パン、大雨被害を受けた他の自治体でもパンを届けていた。市内の広い範囲で避難指示が出ている広島市内では、13日から16日までの4日間で計2000個の菓子パンを支援。配送拠点となったのは、広島市にある広島工場だった。
住宅などの浸水被害が出た広島県安芸高田市では、同市の石丸伸二市長が8月15日、ツイッターで「急な依頼にもかかわらず、900個のパンを用意して下さいました」と山崎製パンの支援があったことを報告。「当初は難しいという話だったようなので、相当のご配慮を頂いたものと思います。本当にありがとうございました」と感謝を述べている。
山崎製パンは過去の東日本大震災(2011年)や、熊本地震(2016年)といった大規模災害の発生時にも、被災地へいち早くパンを届けたことで知られる。全国に26か所の工場を持ち、自前の配送トラックで商品を店舗に輸送。独自に築いた供給網が、非常時での迅速な支援を実現させている。
今回、山崎製パンから菓子パンを受け取った総社市。3年前に発生した「平成30年7月豪雨」では、高梁川の越水により大きな被害を受け、最大8000人を超える避難者を出した。その時も、山崎製パンによる避難所へのパン支援があった。
「本当に助かっております」。再びの支援に、総社市危機管理室の担当者は感謝を口にした。
(J-CASTニュース編集部 佐藤庄之介)