ボクシングのWBA、IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(28)=大橋=が、WBO王者ジョンリル・カシメロ(31)=フィリピン=の「挑発」に怒りをにじませた。
カシメロ「次はドネア、最後にイノウエだ」
WBO王者カシメロは2021年8月14日(日本時間15日)に同王座の防衛戦を行い、前WBA同級正規王者ギジェルモ・リゴンドー(40)=キューバ=を2-1の判定で下し4度目の防衛に成功した。
カシメロは試合後のリングインタビューで今後の展開について言及。「次はドネア、最後にイノウエだ」と吠え、中指を立てる過激なパフォーマンスを見せた。
カシメロはこれまでにもSNSやユーチューブなどで再三にわたり井上を挑発してきた。ツイッターでは井上を攻撃する過激なコメントが投稿され、地元フィリピンメディアからは「度が過ぎる」と指摘されたこともある。
今回は試合直後のリング上での挑発で、カシメロの言動はテレビでライブ中継された。
井上「皆の井上尚弥のイメージは聖人君子かな?」
画面越しのカシメロの挑発に対して井上は17日にツイッターで反応した。
井上は「なぜ良い子ちゃんでいなきゃいけない?皆の井上尚弥のイメージは聖人君子かな?ここまで煽られ過激な挑発され生放送で中指立てられなぜ黙っとかなきゃいけないのか?」と疑問を投げかけ、「発言に色々言う人はいるがこれはカシメロとの個人間の発言。売られた喧嘩は買うだけ。試合組んでください」と結んだ。
一方のカシメロはツイッターに井上のツイートを添付して挑発的なコメントを投稿。井上をプロモートする米トップランク社のボブ・アラム氏の名を出し「あなたの孫は自滅したいようだな」とし、不適切な表現のコメントを続けた。
カシメロをプロモートするMPプロモーションのショーン・ギボンズ氏は地元フィリピンメディアのインタビューでカシメロの今後について言及しており、次戦の対戦候補としてWBC同級王者ノニト・ドネア(フィリピン)の名を挙げている。