「炎上騒動」から「ファン交流」まで きゃりーぱみゅぱみゅ波瀾万丈のSNSを振り返る

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   歌手のきゃりーぱみゅぱみゅさん(28)が2021年8月17日0時台にファンへのメッセージを立て続けにツイートした。

  • きゃりーぱみゅぱみゅさん(2019年撮影)
    きゃりーぱみゅぱみゅさん(2019年撮影)
  • きゃりーぱみゅぱみゅさん(2019年撮影)

「本日2021年8月17日でデビュー10周年を迎える事ができました」

   0時ちょうど。きゃりーさんは「じゃじゃ~ん! 本日デジタルシングル『原点回避』がサプライズリリースされました~!」「本日2021年8月17日でデビュー10周年を迎える事ができました。フゥ!フゥーウ!いつも応援ありがとうございます」と連続でツイート。そう、10年前の同日、きゃりーさんはミニアルバム「もしもし原宿」でメジャーデビューを果たしているため、17日はまさにきゃりーさんにとってのデビュー10周年という節目の記念日なのだ。

   ツイートはその後も続き、併せてインスタグラムにも感謝の言葉をつづったことを明かすなど、10周年の喜びは相当なもののようだ。これらの更新に対してはファンから「デビュー10周年、おめでとうございます!」といった声が続々と寄せられている。

   きゃりーさんといえば歌手として楽曲を発表する傍ら頻繁にSNSで情報を発信しており、その注目度は時に本人の楽曲を上回る瞬間もあるのではと思わせるほど、その注目度は非常に高い。そこで今回は、きゃりーさんのこの10年間におけるSNSでの情報発信の中でも、ネットニュースとして報じられるなど大きな注目を浴びたものを振り返り、その注目度の高さを確認してみることにしよう。

「中指立て」に「地球さん」

   まず、きゃりーさんの情報発信の特徴として、「結果として炎上してしまう」という例が散見される。デビューから1年半が過ぎようとしていた2013年の元日、きゃりーさんは富士山型のかつらをかぶった自身の頭部の写真をツイッターに投稿。これだけなら新年に富士山を意識したという雅な写真だが、その富士山の頂上には光線を放つ太陽のデザインがあった。このため、一部海外のファンから「旭日旗ではないか?」といった指摘が出るなどしてしまったのだ。

   また、2015年1月8日、きゃりーさんは「中指のみを立てた写真」をツイッターとインスタグラムに投稿。中指のみを立てるというのは相手を侮辱するジェスチャーだが、当該の写真できゃりーさんは爪に施したネイルを強調しており、必ずしも一般的な意味でのジェスチャーとは言い切れない構成の写真だった。それでも当該の写真はネットニュースになるなどして炎上した。

   なお、のちにきゃりーさんは雑誌「TV Bros.」の連載「あたしアイドルじゃねえし!!!」で、ネットニュースで取り上げられた際の「海外のファンから批判殺到」といった論調は必ずしも正確ではなく、海外からのメッセージには「WOW SO CUTE!」といった好意的なものの方が多かったと語っている。

   このほか、2018年9月6日には、同月上旬に地震と台風が相次いで日本列島を襲ったことに対し、「自然災害が凄すぎる、、、どうか地球さん落ち着いてください。お願いします」とツイート。災害の終息を願うメッセージであり、ファンからは多数の賛同が殺到したが、アンチからは「地球さん」という言い回しが不謹慎であるとの批判が集まり、やはり炎上してしまったのだった。

   どれも本人としては何ら悪意がなかっただろうが、それでも批判が集まってしまったわけであり、情報発信の難しさを痛感したのではないだろうか。

むしろ、その実態は「ファンとのコミュニケーション」

   その一方で、きゃりーさんの投稿には、多少の炎上は覚悟していたのではないかと思わせるものがあったのも事実。2016年4月11日、きゃりーさんは「ゲスの極み乙女。」のボーカル・川谷絵音さんらと写る写真をツイッターとインスタグラムにアップした。

   当時、川谷さんといえば、タレントのベッキーさんとの不倫問題で大炎上して間もなかった身であり、このため、きゃりーさんのアンチからは当該の写真のアップは不快であるとする声が集まるなどしてしまった。ただ、この後もきゃりーさんは複数回、川谷さんと写る写真をアップしており、それを考えると、自らの交友関係には何ら問題はないと判断してのツイートだったのではないだろうか。

   これら、その都度「可燃性が高い」投稿が注目されてきたきゃりーさんのSNSだが、もちろん、それだけがきゃりーさんの情報発信ではない。それどころか、むしろ、その実態は「ファンとのコミュニケーション」であることの方が圧倒的に多いのだ。

   2014年11月10日の13時台、きゃりーさんは「周りのみんなが嬉しい事言ってくれてる泣く」「リプもたくさん読んでるよ嬉しい」と相次いでツイート。この前日に東京・代々木第一体育館で開かれたコンサートのトーク中、きゃりーさんは当時自身について報じられていた交際報道について、事実と異なる点があるとして号泣した。「最近、嫌なことが続き、芸能界は汚い世界だな、辞めたいなと思ったりもしました」と明かすも、最終的には「これからも夢のあるファンタジーを作り続けていきたい」と芸能活動の続行を宣言したのだった。

   ファンからはきゃりーさんへの励ましの言葉が殺到。その結果、前出の「周りのみんなが嬉しい事言ってくれてる泣く」といったツイートが飛び出したわけである。その後、きゃりーさんは芸能活動を休止することなく継続。コンサートで号泣するという尋常ではない状況に追い込まれるも、その後も問題なく活動を続けられているのは、やはり、自らのツイートに対して送られるファンの声援という支えがあるからだろう。そう考えると、きゃりーさんがデビュー10周年を迎えられたことの必須条件として、SNSに集まるファンからの声援は間違いなく挙げられるのである。

(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)

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