メンタリストのDaiGoさんが社会的弱者に差別的な発言をした問題が、本人の謝罪後もなお波紋を広げている。
出演していた天然水CMの放送自粛が発表されたほか、「メンタリストDaiGo監修」をうたっていたマッチングアプリ「with」の公式サイトからも、2021年8月17日までにDaiGoさんに関する記述が消えた。
差別的発言をめぐるこれまでの動き
DaiGoさんをめぐっては、8月7日のYouTube配信で、「ホームレスの命はどうでもいい」「僕は生活保護の人たちにお金を払うために税金を納めてるんじゃない」などと発言したことが、社会的弱者に対する差別だとして、ネット上で大きな批判を集めている。
ワインを片手に行った12日深夜のYouTube配信では「あくまで僕1人の感想」と強調して、「謝罪っていうのは別に...」と話すも、翌13日の配信で謝罪。「一生懸命、社会復帰を目指して生活保護受けながら頑張っている人、支援する人がいる」「さすがにあの言い方はちょっとよくなかった」とした。
しかしながら批判の声は止まず、14日、生活困窮者を支援する4団体が以下のような抗議の声明を発表。
「人の命に優劣をつけ、価値のない命は抹殺してもかまわない、という『優生思想』そのもの」
「命をつなぐ制度から人々を遠ざけ、生活困窮者を間接的に死に追いやる効果を持つ」
DaiGoさんの謝罪内容についても、「他者の生きる権利について自分が判定できると考える傲岸さは変わりません」「権利としての生活保護制度があることについて、根本的な理解を欠いている」などと指摘した。
さらに同日には、DaiGoさんがアンバサダーを務める「霧島天然水 のむシリカ」の公式サイトで、本人の出演CM 放送と広告起用を自粛すると発表された。こうした動きもあってか、DaiGoさんは14日のYouTube配信で改めて謝罪した。
涙ぐむ姿を見せながら、
「大変ひどいことをした。誰も人の生きる意味を奪っていいということはない」
「差別的であり、ヘイトスピーチであり、人としてあってはいけない行為だった」
と、重ねて反省の意を表した。