俳優の吉沢亮さんが主演を務めるNHK大河ドラマ「青天を衝け」第24話が2021年8月15日に放送され、吉沢さんの圧巻の激怒シーンが話題になっている。
慶喜が「朝敵」扱いされ、動揺するフランス一行
大河ドラマ60作目。主人公は「日本資本主義の父」こと新一万円札の顔としても注目される実業家・渋沢栄一(吉沢さん)で、2015年後期朝ドラ「あさが来た」で知られる脚本家・大森美香さんのオリジナル作品となる。幕末から明治と、時代の大渦に翻弄され挫折を繰り返しながらも、近代日本のあるべき姿を追い続けた生涯をエネルギッシュに描く。
第24話「パリの御一新」では、第15代将軍・徳川慶喜(草彅剛さん)の弟・昭武(板垣李光人さん)の帯同でフランスにいる栄一の元に、幕府から「政を朝廷に返上した」と「大政奉還」の知らせる文が届く。そこには、慶喜率いる旧幕府軍と薩摩軍の戦闘が起こり、慶喜は朝敵扱いされていることも記してあり、一同は大混乱。あまりの無念さに、取り乱して涙を流す者も現れる。
そうしたなか、栄一は各国に派遣されていた留学生たちを帰国させるべく、昭武の住む家の広間に一時的な寝床を用意する。
「臥薪嘗胆の心があってしかるべきじゃねぇか!」
しかし、集まったある学生から「ここで!? ベッドは!?」「人をフロアに直に寝かせるとは全くケチだ。まるで豚扱いじゃないか!」と文句が噴出する。学生たちの布団を敷きながらそれを聞いていた栄一は「こっちとてこの先、公儀から金が送られてくるかどうかもわからず、今ある金を大事に使ってるなか、民部公子(昭武)の金をどうにか削って計らってやってんだ」と激怒。思慮の足りない学生たちに対し、「ここで嫌ならすぐさま出てけ!」「お国が戦というこの一大事によしんばどんな柔らけぇ床で寝たとしても、臥薪嘗胆の心があってしかるべきじゃねぇか!」と怒号を飛ばす。すると、学生たちはみな一様に与えられた布団を敷き始めるのだった。
国が苦しいときに呑気にわがままを言う学生を、捲し立てた栄一。画面いっぱいに映し出された剣幕な表情と、迫力ある激怒シーンに対し、視聴者からは「吉沢くん、ブチギレシーンの迫力がとんでもなかった! 怖くて震えた!」「栄一が学生にブチギレる長台詞のシーンめちゃくちゃ好き吉沢亮の真骨頂最高もう一回みよ」「学生達の前で声を荒げる吉沢さんの目力に表情、そのお芝居全てに体の内側から震えさせられた...迫力」などと吉沢さんの演技に大きな反響があがっている。
エラールとのお別れのシーンで、フランス語のセリフが多かった吉沢亮さん。本番直前までフランス語の先生に発音の確認などをして、いざ、本番。間違えることなくこなし、トレビア?ン!でした。#青天を衝け#吉沢亮#青天オフショット pic.twitter.com/V4vNZl2m3h
— 【公式】大河ドラマ「青天を衝け」 (@nhk_seiten) August 15, 2021