朝鮮日報は日韓関係をスルー、ワクチン発言を取り上げる
中央日報は、やや違った角度で論じている。同紙は、演説の
「民主主義と市場経済という共通の価値に基づいて、分業と協力による経済成長を共に成し遂げてきた」
という部分を評価し、
「問題は、なぜこのような当たり前の認識の発言が出てくるまでに4年以上の時間がかかったのか、という点にある」
とも言及。さらに
「過去4年間の強硬一辺倒の対日政策で成し遂げた成果は皆無といっても過言ではない」
として、日本との関係改善を急ぐように求めた。
「(今回の演説の表現が)過去4年間の経験の厳しい評価を受け入れたことによるものであれば、残るは実践と行動だ」
朝鮮日報も演説を取り上げたが、日韓関係とは関係ないワクチンに関する部分だ。具体的には
「コロナ禍についても、他の先進各国に先駆け、安定的に危機を乗り越えている」
「ワクチン接種も目標値に近づいております」
という部分で、ワクチンの調達が進まないことについて、文氏の認識を批判する内容だ。同紙としては、日韓関係よりもワクチンの方が優先順位が高かったことになる。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)