天皇陛下、「おことば」2年連続でコロナ禍に言及 「なお一層心を一つにし、力を合わせて」

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「これまで以上に役割果たす」→「全力で取り組む」

   文言の変化が比較的多かったのが終盤で、「世界をより良い場とするため」が「世界の誰もが、平和で、心豊かに暮らせる世の中を実現するため」に、「戦争の惨禍を、二度と繰り返さない」に続く「この決然たる誓い」が「この信念」に変化。「世界が直面している様々な課題の解決」に向けた取り組みは、「これまで以上に役割を果たす決意です」から「全力で取り組んでまいります」になった。

   新型コロナについては「乗り越え、今を生きる世代、明日を生きる世代のために」だった表現を「克服をし、一日も早く安心とにぎわいのある日常を取り戻し」とした。

   新型コロナの影響で、20年に引き続いて式典の規模は大幅に縮小された。19年は全47都道府県から遺族が参列したが、21年は22府県が参列を見送った。座席の間隔は大きく開けられ、遺族の参列者数も、19年の4989人に対して21年は約200人と、大幅に減少した。参列者は不織布マスクの着用が求められ、武道館へ入る際には検温も行われた。国歌斉唱は行われず、演奏のみ行われた。

   式典には天皇皇后両陛下、菅氏、94歳から16歳までの遺族らが参列し、日中戦争と第2次世界大戦で犠牲になった約310万人を追悼した。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)


(8月15日16時15分追記)
   菅義偉首相と安倍晋三前首相の式辞の内容を比較する記述で、一部不正確な内容があったため、修正しました。

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