「後世に遊び継がれないのは大きな損失」 伝説的ゲーム「天地創造」の復活に立ち上がった3人の熱意

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作曲家・小林さんがアーカイブ化によって叶えたい夢

   取材中、小林さんがハッとしたように声を上げた。

小林: 話の腰を折って申し訳ないですが、今5000人超えました!

   署名に賛同する人々が5000人という大台を超えた。賛同する人は現在も増え続けている。

   ―― 署名活動はとても好調ですね。

藤原: 海外のファンからの署名も非常に多いです。そこは復活させたい理由の一つなんですよね。

   ―― こうした反響をどのように受け止めておりますか。

kisato: 毎年ファンイベントを行うことで、ファンの「天地創造」への熱を維持する努力をしてきました。現在、そうした今までの活動がようやく実を結んだという実感があります。
これまで一緒に盛り上げてきてくれた人々に感謝しています。皆さんのおかげで、今日の活動があります。
藤原: 署名活動を通して、ファンの方々がいろんな創作活動をしていることを知り、感動しました。
すごくクリエイティブなファンの方が多い印象があります。「天地創造」がきっかけでゲーム業界を志し、クリエイターや作曲家になったという方もいました。ゲームがたくさんのクリエイターを生み出すきっかけとなったことは、非常にうれしいですね。
小林: ツイッターを中心とした署名活動に、25年前のゲームに約5000人の署名が国内外から集まりました。今まで声をあげなかったプレイヤーたちも呟くようになって、すごく手ごたえを感じています。とにかく大勢の温かいファンに支えられてここまで来たことに、ただただ感謝しかないです。未プレイの方にも少しでも興味を持っていただけたらご参加いただきたいと思います。
こうしたファンの方から熱い思いを受け取ったことで、また何か制作したいという想いも沸き起こりました。本当に励みになっています。

   ファンの熱量に後押しされた藤原さんと小林さんは、「天地創造」に関する新作に着手。藤原さんは名シーンを新たに描き下ろし、小林さんはその絵に添える新曲の制作に着手しているという。kisatoさんはそんな二人の活動を支え、ファン活動を盛り上げる役を担っている。

   ―― 今後の活動予定についてお聞かせいただけますか。

kisato: 署名を提出する目安となる人数はまだ決まっていません。欲を言えば10万筆とか集まったら嬉しいんですけども、そこまでは無理だとしても1万以上は集めたい。
9月3日~13日には藤原カムイ先生が個展を、10月には「天地創造」26周年記念も開催予定ですので、その期間は署名活動を継続予定です。 その後の活動は、賛同者の増加ペースを見て検討していきたいです。
小林: この活動によって「天地創造」が復活し、権利関係がすべてクリアになったら、私は念願の「天地創造」オーケストラコンサートを開きたいです。
kisato:やってほしいんですよ!アーカイブ化を実現し、権利関係もクリアにしていきたいと私も願っています。

   kisatoさんたちは、ゆくゆくは移植やリメイクを目指しながら、まずはアーカイブ配信を叶えたいと話した。

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