テレビ朝日の社員ら10人が飲酒を伴う宴会を行い、1人がビルから転落した騒動で、会場だったカラオケ店「パセラ」は2021年8月11日、「皆さまには大変ご心配とご迷惑をおかけしております」と謝罪した。
「一部報道やSNS上にて...」
テレビ朝日の発表や各報道によると、東京五輪の番組担当スタッフ10人は8日夜、閉会式後に東京・渋谷のカラオケ店で打ち上げをした。
9日午前4時頃、20代の女性社員が1人で退店しようとした際、ビルの2階から転落し、警視庁渋谷署に110番通報があった。社員は現在入院している。
同局は「不要不急の外出等の自粛を呼びかける立場にありながら著しく自覚を欠く行動があったことは大変遺憾であり、深く反省しています」としていた。
パセラの公式サイトでは11日、「カラオケパセラ渋谷店の報道に関して」と題した声明が掲載され、「多くのお客様や関係各所の皆さまには大変ご心配とご迷惑をおかけしております事、深くお詫び申し上げます」と謝罪した。
声明によれば、転落した社員は、一階と二階の間にある踊り場から飛び降りたとし、警察が捜査を進めている。現時点で事件性は無いと報告を受けたという。
パセラ側の落ち度については、「一部報道やSNS上にて鍵の施錠に関するご質問がございましたが、各階から外階段及び1階公道への避難路の安全確保に問題はございませんでした」と説明している。
また、「営業協力金に関してのご質問も頂きましたが、制度に基づき適切(カラオケパセラ 渋谷店は申請致しておりません)に対応致しておりますこと、ご報告させて頂きます。更に、特定業界関係者への優先対応等に関しましても、その様な事実は見受けられませんでしたが、誤解を受けるようなことが無きよう、より一層注意喚起をさせて頂きます」とも付記している。
なお、声明では具体的な騒動の内容には言及していないが、パセラを運営する「ニュートン」(東京都新宿区)は11日、J-CASTニュースの取材に、声明はテレビ朝日の騒動を受けて出したと話した。