五輪閉会式、国民の評価は? 直前はポジティブ上回るも...SNSデータから分析

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   東京オリンピック(五輪)の閉会式が2021年8月8日夜、国立競技場で行われた。

   内容をめぐってはSNSで賛否両論寄せられ、良くも悪くも注目度の高さが際立った。反応を探ると、人々の評価が変化する「逆転現象」が起きていたことが分かった。

  • 閉会式(写真:西村尚己/アフロスポーツ)
    閉会式(写真:西村尚己/アフロスポーツ)
  • 「#閉会式」の共起ワード
    「#閉会式」の共起ワード
  • 閉会式(写真:西村尚己/アフロスポーツ)
  • 「#閉会式」の共起ワード

開会式は好評も...

   検索サービス「Yahoo!リアルタイム検索」でツイートの感情分析をすると、式典直前(13時~20時、3万3651件)はポジティブ(59%)がネガティブ(41%)を上回り、期待感の高さをうかがわせた。

   しかし、式典中(20時~22時30分、52万3378件。NHKの中継は22時20分に終了)は、ネガティブ(51%)がポジティブ(49%)を逆転した。期待を裏切られたと感じた人が少なくなかったようだ。

   式典直後~翌日(22時30分~9日12時、9万9530件)には、ネガティブの割合が56%に拡大した。式典全体を振り返った上でも、やはり不満が多く表明されている。

   一方、ドローンの演出やゲーム音楽などが話題となった開会式の反応(7月23、24日。83万5024件)は、ポジティブが64%と対照的な結果だった。

「全体的にセンスが一昔前で...」

   SNS分析ツール「ソーシャルインサイト」で調べると、式典中に最も「#閉会式」を含むツイートが投稿された瞬間は20時45分ごろだった。

   選手や関係者の入場が終わり、ショーが始まったタイミングだ。直前には会場上空に五輪エンブレムを描く光の演出があった。

   ショーのテーマは「日曜日の昼下がりの公園」。スカバンド「東京スカパラダイスオーケストラ」の演奏に合わせ、けん玉やヨガ、ダブルダッチなどのパフォーマンスが繰り広げられた。「普段の東京の姿を感じてほしい」とのメッセージが込められていた。

   もう一つの盛り上がりは、21時30分ごろ。日本の伝統的な舞踊が披露され、特に「東京音頭」はツイッターのトレンド入りするほど言及された。

   「#閉会式」と一緒に書き込まれた頻出語は、「良い」「すごい」「楽しい」「素晴らしい」「恥ずかしい」「つまらない」などが見つかる。

#閉会式の共起キーワード
#閉会式の共起キーワード
「この光の演出はすごい...」
「宝塚による国歌斉唱と自衛隊による国旗掲揚 凄いコラボ」
「パリ五輪映像演出は凄かった」

など好意的な意見がある一方、

「好き勝手バラバラにやりすぎてて統一感なくて、あと全体的にセンスが一昔前でちょっとつまらない」
「閉会式がダサすぎて世界に対して恥ずかしい」

と酷評も目立つ。

   個別では評価できる演出があったものの、トータルでは"失敗"に映った人が少なくなかったようだ。

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