ポップスとは思えない?変幻自在のアレンジ
◆前衛的なアレンジにBUCHIAGARU!!
転調にも驚きますが、アレンジもめちゃくちゃ攻めていますよね!
フィルターのかかった、戦いの始まりのようなイントロに、スタッカート気味に弾いたベースとピアノがユニゾンするAメロ。また2番のAメロ後はBメロに行かず、急にテンポを半分にしたイントロを発展させたパートが始まります。その後にやってきたBメロでは1番とは全く異なったアレンジが施されています。
曲の長さ自体は4分とそこまで長くはありませんが、その中でこれでもかと展開していく曲はポップスではなかなか聴くことがないと思います。
どのような音楽が藤原聡さんに影響を与えてこのようなアレンジになっているのだろう、と気になって調べてみると、どうやらメタルに多く影響を受けているよう。aikoさんとの対談でも、米プログレッシブ・メタルバンドのDream Theaterが好きだとおっしゃられていました。
たしかに、転調を含めたプログレッシブな展開は、Dream Theaterを彷彿とさせる部分はあるなと思いますし、個人的にははじめてこの曲のイントロや2A後のパートを聴いた時は、英プログレバンドKing Crimsonの「21st Century Schizoid Man」の雰囲気を感じました。
プログレに影響を受けたアーティストが、今の日本のポップスの最前線にいる、ということが非常に面白いと思いますし、これからどんな曲をリリースしていくのか、1ファンとしてさらに楽しみだなと思いました!