東京五輪サッカー男子U-24代表にオーバーエイジ枠で参加したDF酒井宏樹(31)が2021年8月7日、大会を終えて代表選手・スタッフらの集合写真をインスタグラムに投稿し、MF久保建英の表情に一部ファンが反応している。
6日の3位決定戦・メキシコ戦に1-3で敗れた直後、号泣した久保。写真では笑顔を見せており、「久保くんの明るい顔見て、安心しました」といった声も寄せられている。
最前列には頬をほころばせる久保の姿
インスタグラムで酒井は「全選手、全スタッフの皆さん本当に貴重な経験をありがとうございました。全員が同じ方向を向いていた良いチームでした!」と五輪を振り返る一方、「チームとしても個人としてもまだまだ多くの事が足りないとわかった大会でしたし結果を出せなかった責任を感じています」と課題をあげた。6月にマルセイユ(フランス)からJ1・浦和レッズへの完全移籍が発表されており、「必ず自分を成長させてくれるクラブと確信しているので更なる高みを目指して頑張っていきます!」としている。
6試合を戦い抜いた日本代表。投稿には「みんなの雰囲気がとっても良くて、見ていて幸せな気持ちになるチームでした」「お疲れ様でした!!! 夢と感動をありがとうございました~」などと労いのコメントが続々と寄せられている。
酒井はあわせて、選手、森保一監督、コーチ、スタッフら47人の集合写真を投稿。大会を終え、各々がリラックスした様子で肩を組んだり、笑顔を見せたりしている。最前列には頬をほころばせる久保の姿もあった。
東京五輪は4位で終え、53年ぶりの五輪のメダルには惜しくも届かなかった。メキシコ戦終了の笛が吹かれた直後、久保はピッチに突っ伏し、人目をはばからず号泣。激しい嗚咽が漏れ、しばらく立ち上がれなかった。日本とメキシコ、両チームの選手・スタッフが久保のもとに駆け寄り、優しく肩を叩いていた。
ピッチに突っ伏し、号泣した久保
フラッシュインタビューではやや下を向きながらも落ち着きを取り戻していた。だが、「どんなチームだったか」と聞かれた久保は、「めちゃくちゃ楽しかったですけど、結果手ぶらで自分の家に帰ることになります」と振り返った後、目を赤くした。声を震わせ「今まで、サッカーだけやってきて、こんな悔しいことってないし...この気持ちを忘れないようにできればなと思います。ありがとうございました」と話しながら、涙をこらえられなかった。
久保の姿はインターネット上でも強い印象を与えたようで、ツイッターでは「久保の涙でもらい泣き」「見てて胸が熱くなりました」といった声が続々とあがっていた。その試合翌日に酒井が投稿した集合写真で、笑顔を見せる久保の姿が写っていたことに一部ファンが反応。「久保くん、笑顔だ!」「お疲れ様 久保くんの明るい顔見て、安心しました」といったコメントが寄せられている。
酒井の投稿から数時間後、久保もインスタグラムを更新し、同じカットの集合写真を投稿。「皆さんお疲れ様でした」とした後、次のとおり決意と感謝を伝えている。
「このチームで六試合したいとずっと言ってきて、最後は望んだ形ではなかったけれど、すごく貴重な体験をさせて貰ったと思います。この悔しさはこの先何があっても忘れる事はないですが、個人としてもチームとしてももっともっと成長する事で、それに負けないくらいの喜びを今後の代表活動の中で作っていきたいと強く思います。ファンやサポーター、関係者の方々、応援ありがとうございました!」