東京五輪野球の決勝・米国戦が2021年8月7日に行われる。
侍ジャパンはここまで、1次リーグでドミニカ共和国、メキシコに2連勝で1位通過すると、2日の準々決勝・米国戦は3点のビハインドを追いついて延長10回に甲斐拓也の決勝打でサヨナラ勝ち。4日の準決勝・韓国戦は試合終盤まで手に汗握る展開だったが、同点の8回に山田哲人の値千金の決勝打で勝負を決めた。
「鈴木は下位に回すべきだと思います」
ここまでの4試合で計21得点と打線は振れている。その中で心配なのが今大会15打数1安打、打率.067、1本塁打で打点1と快音が聞かれない4番の鈴木誠也だ。
ドミニカ共和国、メキシコ戦とスタメンの中で唯一2試合連続無安打に終わると、米国戦で左翼席最上段へ特大アーチを放ったが、韓国戦は4打数無安打2三振と沈黙した。
「鈴木誠也の状態が良い時は打席で懐が深くどの球にも対応できますが、今は衝突するような打ち方でタイミングが合っていない。
正直、打席内容は良くありません。米国戦は準々決勝で本塁打を打っていますが、柳田悠岐、村上宗隆と他に4番を打てる選手はいる。鈴木は下位に回すべきだと思います」(スポーツ紙記者)
鈴木は侍ジャパンで不動の4番を担ってきた。19年のプレミア12では全8試合で4番に座り、打率.444、3本塁打、13打点と大活躍。首位打者、最多打点、最多得点のタイトルを獲得し、大会MVPで同大会の初優勝に貢献した。稲葉篤紀監督も東京五輪の前に4番の最有力候補として鈴木の名前を挙げ、全幅の信頼を置いている。