江ノ島電鉄「運行に支障はなく、駅に苦情もなかった」
現場にいてツイッターで報告した「ネイマール東日本」さん(@Gifu_Hashima)は8月6日、J-CASTニュースの取材に対し、当時の状況について説明した。
「ネイマール東日本」さんは当時、一部のファンらが自転車の男性に罵声を浴びせたため、自分が仲裁に入ったと明かした。この男性は外国人とみられ「彼は最終的に私とグータッチ、そして『Peace』という言葉を交わし帰って行きました」という。
横断歩道に歩行者信号はなく、大半の撮影者は横断歩道上で撮影していたそうだ。警報機が鳴り、車が停止線前で止まっている間に撮影したため、特に問題ないのではないかとの見方を示した。近隣住民からの苦情はなく、「罵声を飛ばす対象は、電車が接近しているのにもかかわらず、交通信号を無視し軌道上を往来する悪質なドライバーや、先述の自転車に乗った外国人ということになるわけです」と説明した。
このトラブルについて、江ノ島電鉄の運転車両課は6日、取材に次のように答えた。
「鉄道ファンの方が線路に入るようなこともなく、運行に支障があったとは聞いていません。沿線の駅に、意見や苦情もありませんでした」
同電鉄によると、試運転をしたのは、1960年に登場した人気のある300形の305編成(355との2両編成)だった。まだ現役の列車で、定期点検と塗装の塗り直しを終えて、5日夜は、極楽寺―藤沢両駅間を往復していた。
トラブルのあった現場は、腰越―江ノ島両駅間にある片瀬海岸1丁目の交差点で、22時50分ごろに江ノ島駅に向けて通過したところだった。
電鉄では、公式ツイッターなどで、駅構内や沿線で撮影トラブルが発生しているとして、ルールを守って静かに撮影するよう呼びかけている。試運転の運行情報は、外部には公表していないといい、「なぜか305編成が試運転すると、鉄道ファンの方が集まってきます。情報を伏せているのにも関わらずそうなので、対応に苦慮しています」と話している。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)