東京五輪「13年ぶり」「57年ぶり」報道に反応する人々 異例の「4n+1年」開催がもたらした数字

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   東京オリンピックも終盤。ツイッターを見ると五輪がらみで「年数の数え方が気になる」人たちがいることにお気付きだろうか。

   あるアカウントは「オリンピックのニュースで○年ぶりって表現を見るたびに4n+1だって思っちゃう」と、文字式を使ってツイート。また、別のアカウントも、「オリンピックの記録が、53年ぶりとか、57年ぶりとか、4n+1になってて感慨深い」とツイートしているのだ。

  • 2020年に開催予定だった東京オリンピックは、近代オリンピックとしては初の延期開催となった
    2020年に開催予定だった東京オリンピックは、近代オリンピックとしては初の延期開催となった
  • 2020年に開催予定だった東京オリンピックは、近代オリンピックとしては初の延期開催となった

オリンピック報道に頻出する「13年ぶり」「21年ぶり」という数

   東京オリンピックをめぐる報道を振り返ると、目に入るのは、

<ソフトボール13年ぶり金も 24年パリ五輪では再び除外>(スポーツニッポン電子版)
<21年ぶり金のウルフ 井上康生より強い?監督「直接対決ならどうなるか分からない」>(デイリースポーツ電子版)
<19歳エース橋本、高く美しく...鉄棒37年ぶり「金」で伝統に新たな一ページ>(読売新聞オンライン)
<村上、種目別ゆかで銅 日本女子57年ぶりメダル>(時事ドットコム)

といった見出し。そこには、確かに「13年ぶり」「21年ぶり」「37年ぶり」「57年ぶり」という言い回しがあるが、上記のツイートはこうした報道に対し、「4n+1だって思っちゃう」などとツイートしているわけだ。

   もうお分かりだろう。通常、オリンピックは西暦で4の倍数の年に行われる。もし当初の予定どおり東京オリンピックが2020年に開催されていれば、上記のような報道は「12年ぶり」「20年ぶり」「36年ぶり」「56年ぶり」といった数字になる。

   しかし、今大会は1年延期して2021年に開催しているため、開催年は「4n」(nは自然数、近代オリンピックで言えばn≧474)に「1」が足された値になっている。そのため過去のオリンピック報道では出てこなかった「○○年ぶり」の数字が目白押しになっているのだ。

   4n+1の数字は、新型コロナウイルス感染拡大による開催1年延期がもたらしたもの。「57年ぶり」といった数字はそれだけで、延期やコロナ禍での開催という事実を今一度思い出させているのかもしれない。

   なお、夏季オリンピックに関して言えば、次の2024年パリ大会が予定通り開かれた場合その開催年は「4n」に戻る。ただ、パリ大会以降の大会の結果などを2021年の東京大会と比較する場合、今度は「11年ぶり」「23年ぶり」など「4n-1」という数がニュースに出現することになる。

(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)

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