東京五輪に出場しているハンドボール女子韓国代表監督の発言が韓国で物議をかもしている。複数の韓国メディアが2021年8月5日に伝えた。
報道によると、8月4日に東京・国立代々木競技場で行われたスウェーデン代表との準々決勝で、姜在源(カン・ジェウォン)監督がタイム中に選手らに放った言葉が問題視されているという。
ネットユーザー「全世界の人が見る五輪という大舞台で...」
チームが劣勢にあるなか、姜監督は集まった選手たちに「恥ずかしいぞ。おい、恥ずかしいことだぞ。韓国のハンドボールはこんなに恥ずかしいのか、おい」と言い放った。
タイム中のこの模様がテレビで中継され、姜監督の発言が中継の音声に拾われていたようだ。韓国のインターネットでタイム中の映像が動画で拡散され、様々な意見が飛び交いネットが炎上したという。
韓国メディア「朝鮮日報」(日本語WEB版)は、「選手に『おい、恥ずかしいぞ』...韓国ハンドボール監督の暴言にネット炎上」との見出しで記事を掲載し、韓国のネットユーザーの声を紹介している。
動画を投稿したネットユーザーのひとりは、姜監督の発言を選手への「暴言」と捉えたようで、「全世界の人が見る五輪という大舞台で、こんな暴言を監督という人間が発した」として「聞いた瞬間、耳を疑った。カメラがあるのにあんな状態では、カメラがなかったらどんなにひどいのか、想像もできない」とのコメントを投稿した。
監督の試合後インタビューも物議
韓国のツイッターではこのような姜監督に向けた批判的な声が上がる一方で、姜監督の発言を「叱咤激励」と理解して擁護する意見も上がっている。
韓国メディア「NEWSIS」によれば、ツイッターで「あの程度の叱責はできる」という意見も出ているという。「姜監督はハンドボール界のレジェンドだ。あの程度の発言も出来ないのか」「選手の精神力を引き上げるための言葉も言うことが出来ないのか」「賞賛するだけが監督か?」などの声が上がっている。
また、前出の「朝鮮日報」によると、試合後の姜監督のインタビューも物議をかもしたという。
この日の準々決勝で韓国は30-39でスウェーデンに敗れたが、姜監督は試合後に「今大会でコートに倒れる選手は韓国の選手しかいない」などと話し、SNSでは敗戦を選手のせいにするのかとの非難の声が上がったという。