東京五輪野球の準決勝が2021年8月4日、横浜スタジアムで行われ日本が韓国を5-2で下し決勝進出を決めた。
日本は2-2の同点で迎えた8回、2死満塁から山田哲人(ヤクルト)がレフトフェンス直撃の3点タイムリーを放ち逆転に成功。9回は日本の守護神・栗林良吏(広島)が無失点に抑え宿敵に勝利した。
揺さぶりにも動揺せず力強い投球をした新人投手に賛辞
決勝進出がかかった「日韓戦」は韓国での注目度も高く、韓国の主要メディアは準決勝の結果を大々的に報じた。
そのなかで「朝鮮日報」(WEB版)は5日に「ロジンでアピールした日本の投手が英雄扱い」などとした見出しで記事を掲載した。
この投手は伊藤大海(日ハム)を指す。リリーフとして7回からマウンドに上がり、2イニングを無失点で抑えた。
記事では、伊藤が過度にロジンを使用したため、ボールを投げた時に白い粉末が広がり打者がボールを正確に見ることが出来ないとし、韓国ベンチが審判に抗議したが審判は抗議を受け入れなかったとしている。
そして日刊スポーツが報じた内容を伝え、韓国の揺さぶりにも動揺することなく力強い投球をした新人投手に賛辞を送ったと記述している。
伊藤「抜けたボールが打者に当たってしまう方がよっぽど危険」
また、伊藤が試合後にSNSを通じてロジンを使用した理由について言及したことにも触れており、ツイッターのコメントを抜粋している。
伊藤は試合後の5日にツイッターを更新し、今回のロジン問題に関して自身の考えを明かした。
「勘違いされたくないので...バッターはグリップにスプレーも許され、防具も着けることが出来ます。投手はグラブのみ。僕は手汗が凄く出るのでロジンを沢山触ります。万が一、滑って抜けたボールが打者に当たってしまう方がよっぽど危険でルール的にはフェアだと考えています。もう一つ、国際試合と言うこともあり、僕は指摘されたのが、付けた際の舞ってる粉を指摘されたのかと思い、少し間を開けてくれと言う指摘だと思いました。打者が見えづらいのであれば、一度、ユニフォームで粉を叩くなど、投手側の配慮も必要だと思いました。以上です。」(原文まま)
野球の敗者復活3回戦は5日に横浜スタジアムで行われ、韓国が米国と対戦。この試合の勝者が7日の決勝へと駒を進める。
— 伊藤大? (@hiromi151) August 4, 2021