脂肪腫を取り除いた手術をしたから?
そんな中で起きた新たな「異変」だ。正恩氏も出席した「朝鮮人民軍第1回指揮官・政治活動家講習会」が7月24日から27日にかけて行われ、その様子が7月30日に国営メディアで報じられた。この講習会は「建軍史上、初めて開かれた」といい、正恩氏は4日あった日程のうち3日出席。朝鮮中央テレビの映像を確認すると、正恩氏が振り向いたり横を向いたりしたときに、後頭部に、手のひらほどの大きさの、絆創膏のようなものが貼り付けられていることがわかる。ただ、「講習会」の日程中に正恩氏が絆創膏なしで登壇することもあった。7月27日の「第7回全国老兵大会」、7月28日の「友誼塔」訪問の際も、絆創膏なしで登場。いずれも後頭部が、しわのような形で少し盛り上がっており、中には変色しているように見えるものもある。
韓国の中央日報や米政府系のラジオ局「自由アジア放送」(RFA)は、良性腫瘍の一種、脂肪腫を取り除く簡単な手術をした後の傷を保護するためだとの見方を示している。
「全体的に健康に大きな異常が生じたとは思わないというのが大半の意見」(中央日報)
「(手術で)深刻な健康問題を引き起こす可能性は低い」(RFA)
この3つのイベントの直前に映像つきで報じられた正恩氏の動静は、7月11日の国内アーティストとの面会だ。朝鮮中央テレビは7月12日、この様子を静止画で報じている。このときも正恩氏は絆創膏をしておらず、7月下旬と比べて、しわのようなものは目立たない。
祖父の金日成主席は首の後ろに大きなこぶができていたが、1994年の死去まで除去しなかったことが知られている。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)