侍ジャパンが2021年8月2日、東京五輪の準々決勝・米国戦で劇的なサヨナラ勝ちを飾った。
先発の田中将大(楽天)が4回に集中打を浴びて3失点と逆転を許すと、5回も3番手の青柳晃洋(阪神)が打ち込まれて3点のリードを許したが、強力打線で劣勢をはね返す底力を見せた。
大野登板に「驚きました」
土壇場の9回に柳田悠岐(ソフトバンク)の内野ゴロで6-6の同点に追いつくと、タイブレーク方式で行われた延長10回裏一死二、三塁から甲斐拓也(ソフトバンク)が右翼オーバーのサヨナラ打で勝負を決めた。
1次リーグからすべて逆転勝利で、参加6ヵ国中で唯一の3連勝。投打共に充実した布陣は他国を圧倒する。死角がないように見えるが、スポーツ紙の記者は稲葉監督の采配に「不可解すぎる」と首をかしげる。
「1点をリードされた9回に大野雄大(中日)を救援でつぎ込んだのは驚きました。延長戦を見据えたのかもしれませんが、平良海馬(西武)も控えていました。これ以上点をやれない場面で、リリーフが不慣れな大野を登板させるのはリスクが高い。
結果的に無失点に抑えましたが、大野を起用するなら、青柳が打ち込まれた5回に起用するべきだったと思います」
「青柳の精神状態を考えたら...」
侍ジャパンを連日取材している別のテレビ関係者は青柳の精神状態が気がかりだという。
「ドミニカ共和国戦でも0-0の7回に救援登板して左打者を並べた打線につかまって逆転を許しましたが、昨日の米国戦でも先頭打者の左打者・アルバレスに安打を許し、同じく左打者のカサスに3ランを浴びている。
ドミニカ戦で救援失敗した青柳の精神状態を考えたら、左打者が並ぶ5回のあの場面で投げさせるのはしんどかったかなと思います。今後の試合で起用するのが難しくなりますが、引きずらないで欲しいですね」
大野、青柳、千賀滉大(ソフトバンク)、伊藤大海(日本ハム)、平良海馬(西武)、岩崎優、(阪神)、山崎康晃(DeNA)、栗林良吏(広島)と質の高い投手たちがそろっている。どのような継投策で勝利に導くか。指揮官の腕の見せ所だ。
【#東京オリンピック】#野球 #侍ジャパン サヨナラ!
— gorin.jp (@gorinjp) August 2, 2021
タイブレークの10回裏、1死2・3塁から #甲斐拓也 選手のサヨナラヒット!で準決勝進出。
米国|0 0 0 3 3 0 0 0 0 0 |6
日本|0 0 2 1 2 0 0 0 1 1X|7#Tokyo2020 #gorinjp
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