五輪100mに「スーパーサイヤ人」 「衝撃のアジア新」蘇炳添の9秒83に中国メディア沸騰

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   東京五輪陸上男子100メートル準決勝で中国代表の蘇炳添(そ・へいてん)が9秒83のアジア新記録をたたきだした。

  • 100mアジア新の蘇炳添(写真:新華社/アフロ)
    100mアジア新の蘇炳添(写真:新華社/アフロ)
  • 100mアジア新の蘇炳添(写真:新華社/アフロ)

自身の持つアジア記録を大幅更新

   陸上の男子100メートル準決勝、決勝が2021年8月1日、国立競技場で行われ、準決勝3組目に登場した蘇が9秒83の驚異的な走りを見せた。自身の持つアジア記録9秒91を大幅に塗り替える新記録だった。

   蘇はドンピシャのスタートで飛び出し序盤から加速していった。終盤に後続が猛追するも蘇が逃げ切ってトップでゴール。全体トップで決勝進出を決めた。

   場内の速報タイムは9秒81。その後、公式タイム9秒83がコールされると蘇はトラックに背中から倒れ込み歓喜を爆発。そして立ち上がると、ガッツポーズを繰り返し勝利の雄叫びを上げた。

   中国メディア新浪体育はこの結果を速報で伝え、アジア人にとって画期的な記録であり、世界の陸上競技の歴史にとって意味のある記録とした。

日本の漫画「ドラゴンボール」が大好き

   記事によると、蘇は日本の漫画「ドラゴンボール」が大好きで中国のSNSウィーチャットのプロフィール写真に孫悟空の画像を使用しているという。このことから「この夜、蘇炳添は変身後のスーパーサイヤ人です」と伝えた。

   準決勝トップで決勝に進出した蘇は9秒98で6位入賞。決勝はラモントマルチェル・ヤコブス(イタリア)が9秒80で優勝し、フレッド・カーリー(米国)が9秒84で2位、アンドレ・ド グラス(カナダ)が9秒89で3位だった。

   新浪体育によると、蘇は試合のインタビューで「長年の賢明な努力の末、ようやく100メートル(決勝)のトラックに立つことが出来た」と振り返り、中国陸上界の夢が実現したと語ったという。

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