JR東日本などの電車の乗務員室に、「熱中症予防でマスクを外すことがあります」といった内容の貼り紙が掲げられ、ネット上でも話題になっている。
マスクを外すのは安全のためにも関わらず、クレームが多いのだろうか?JR側に、貼り紙を出した理由などを取材した。
「マスク警察向けにここまでしなきゃいけないのか...」
東京都内を走るJR中央線では、運転士の姿も見える乗務員室の窓ガラスに、「お知らせ」とした貼り紙が貼ってある。そこには、次のように記されていた。
「熱中症予防のため乗務員室内で水分を補給することや、マスクを外して業務を行うことがあります」
この貼り紙については、ツイッター上を調べると、2020年夏ごろからすでにJR埼京線などでも話題になっていた。JRばかりではなく、私鉄やバスなどでも同様な貼り紙があったとの報告も出ている。
ただ、運転士らがこうしたことをするのは当たり前ではないかとして、JR側が貼り紙をした理由について、様々な憶測が流れている。
「マスクをしないで運転しているだけでクレーム言う人がいるんですね」「ロボットじゃないんだからさ、それぐらい大目に見てほしいよ」「マスク警察向けにここまでしなきゃいけないのか...」
お知らせの下には、緊急連絡などで携帯電話を使うことや光の反射を防ぐため夜などはカーテンをすることについての貼り紙もあり、「そのうち乗務員室の下半分シールだらけになるんじゃ」との声も出ていた。
ツイッター上などを見ると、確かに、運転士らへのクレームにあたる投稿がいくつか見られた。
「客にはマスクしろと言いながら乗務員は乗務員室だからなのかマスクしてない」「運転台にペットボトルあるぞ、通報しないのか」などで、運転士らの写真などを晒すケースすらあった。
貼り紙をしたのは、こうしたクレームに対処するためなのだろうか。