東京五輪の柔道男子決勝で、日本選手の金メダルをかけた激闘をNHKで見ていたら、突然サブチャンネルに切り替えられて見られなかった――ネット上では、視聴者からのこんな不満が相次いでいる。
切り替え方法の案内をよく見ていなかったことも考えられるが、方法を知っていても切り替え対応できないケースなどもあるようだ。
「サブチャンネル切り替えわからなすぎてパニクった」
日本選手の金メダルラッシュが続く一方、柔道などでは、外国選手との実力が拮抗して延長戦になるような激闘も多くなっている。
しかし、テレビの放送時間は決まっているため、試合途中で次の番組に移ることも度々起きている。
その場合、NHKでは、サブチャンネルへの切り替えを案内することが多いようだ。メインチャンネルとなる次の番組を放送しながら、サブチャンネルでスポーツ中継などを続けるわけだ。リモコンで「チャンネル(選局)」ボタンの山型あるいはプラスの部分を押すと、サブチャンネルに切り替えることができる。
切り替え方法は、他にもあるが、これが一番簡単らしい。サブチャンネルのため、自動で中継につながることはない。
サブチャンネル切り替えについて、ツイッター上などでは、五輪中継で延長戦に入ったときなどでうまく対処できなかったとの不満の声が度々書き込まれている。
「体操見ながらサブチャンネル切り替えわからなすぎてパニクった」
「車搭載のテレビじゃサブチャンネル見れない 決勝進出の瞬間を見逃した」
「男子決勝の試合は途中サブチャンネルに切り替えで録画されてませんでした」
次の番組になっても延長戦などが見られるため、「サブチャンネルあって良かった」との声もあったが、切り替えに苦戦しているとの声は多かった。
「ワンセグのみに対応した受信機では切り替えができません」
サブチャンネル切り替えについて、NHKでは、放送や公式サイトなどで機会があるごとにその方法を案内している。しかし、中継を視聴する機器にリモコンがなかったり、サブチャンネルが電子番組表に表示される前に録画予約したりして、方法を知っていても視聴者が対処できないケースもあるようだ。
こうしたケースについて、NHKの広報局は2021年7月30日、J-CASTニュースの取材に対し、次のように回答した。
「視聴されている方の個別の受信環境はさまざまですので、一概にはご回答ができかねますが、例えば、ワンセグのみに対応した受信機では切り替えができません。ご覧になっているテレビや機器がサブチャンネルに対応しているかや、お使いのレコーダーの録画予約の機能につきましては、各メーカーに問い合せをしていただければと思います」
視聴者への注意喚起については、「NHKではサブチャンネルで番組を放送する際には、放送のなかで字幕などを使って切り替えの方法をご案内しているほか、ホームページなどでも切り替えの方法をご案内しています」としたうえで、ネット上で番組を視聴できるNHKプラスでもサブチャンネルを利用できるとしている。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)