卓球「銅」伊藤美誠に「軽々しくおめでとうとは言えない」 福原愛が感じた「悔し涙」の意味

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   卓球の五輪メダリスト福原愛さん(32)が後輩の快挙を祝福した。

   東京五輪卓球女子シングルス3位決定戦が2021年7月29日に行われ、伊藤美誠(20)がユ・モンユ(シンガポール)を4-1で下し銅メダルを獲得した。伊藤はこの種目で日本卓球女子シングルス史上初の表彰台に立った。

  • 福原愛さん(写真:Top Photo/アフロ)
    福原愛さん(写真:Top Photo/アフロ)
  • 福原愛さん(写真:Top Photo/アフロ)

福原さん「悔しさが残るとのコメントだったので...」

   福原さんは試合を中継したテレビ東京の番組に出演。16年リオデジャネイロ五輪でともに戦った伊藤のメダル獲得を称賛した。

   福原さんは「石川(佳純)選手も私もメダル決定戦まで行って負けてしまった過去があるので。銅メダル、今回伊藤選手が史上初ということで、獲得してくれたことはすごくうれしい」と自身の過去を振り返りながら祝福の言葉を述べ、こう続けた。

「本人のコメント聞いて軽々しくおめでとうとは言えないんだなと。(伊藤が)悔しさが残るとのコメントだったので。ここで悔し涙を流せるとうことは逆にこれから心強いなと思いました」

伊藤「正直悔しい気持ちの方が大きい」

   伊藤はこの日の準決勝で孫穎莎(中国)に0-4で敗れ金メダルの夢はついえた。3位決定戦で快勝し混合ダブルスに続いて今大会2つ目のメダルを獲得したものの、試合終了の瞬間に笑顔はなかった。

   伊藤は試合直後のインタビューで「実際すごく勝てたことはうれしいですけど、正直悔しい気持ちの方が大きいかなと思います」と率直な心境を吐露し、「(準決勝後に)気持ちを切り替えることは早くできましたけど、正直勝っても準決勝の悔しい気持ちと自分がうまくいかなかった気持ちが残ってます」と振り返り涙を見せた。

   女子シングルス決勝は中国代表選手同士の一戦となり、世界ランキング1位陳夢が同3位孫穎莎を4-2で破り金メダルを獲得。伊藤はリベンジを胸に秘め、8月1日から始まる団体戦で世界の頂点を目指す。

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