五輪開会式に「許しがたい」 賛否のコラム、掲載ゲームメディア釈明「批判があることは覚悟の上」

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   ゲーム専門メディア「Game Spark」が2021年7月27日、ゲーム音楽を取り入れた東京五輪開会式を否定的に論じ賛否を呼んでいたコラムについて、掲載の意図などを説明する文書を発表した。

  • 7月23日に行われた東京五輪の開会式(写真:AFP/アフロ)
    7月23日に行われた東京五輪の開会式(写真:AFP/アフロ)
  • 「Game Spark」が7月27日に掲載した「7月25日掲載のオリンピックに関するコラムにつきまして」の記事冒頭
    「Game Spark」が7月27日に掲載した「7月25日掲載のオリンピックに関するコラムにつきまして」の記事冒頭
  • 7月23日に行われた東京五輪の開会式(写真:AFP/アフロ)
  • 「Game Spark」が7月27日に掲載した「7月25日掲載のオリンピックに関するコラムにつきまして」の記事冒頭

「今もってして掲載という判断が間違っていたとは考えておりません」

   賛否の声があがっていたのは、25日付で公開されていたゲームライターの「ワニウエイブ」氏による「東京オリンピック開会式への怒りと絶望...ゲームへのリスペクトがない演出とそれをありがたがる人々が許しがたい【コラム】」というタイトルの記事だ。

   同記事では緊急事態宣言下での五輪開会式の開催について、「問題だらけの東京オリンピック。ゲーム文化に興味も関心もない人たちによって、ゲーム音楽が『使われた』と感じざるを得ない」などとしてゲーム音楽の使用の是非にも触れていた。

   「7月25日掲載のオリンピックに関するコラムにつきまして」と題された27日の文書では、編集部内外から意見が届いているとし、「改めて掲載・内容の意図について、編集長の宮崎からご説明いたします」として、宮崎紘輔・Game Spark編集長名で掲載意図や記事内容について説明した。

   宮崎氏は「該当記事の文責は筆者及び編集部にあり、一義的に編集長である私の責任です」として、コラムは宮崎氏みずからワニウエイブ氏に依頼し、原稿をチェックした上で、「批判があることは覚悟の上で」掲載したものだとした。

   問題のコラムは編集部の総意や関係者全体の意見ではないとし、「あくまで『オリンピック開会式でゲーム音楽が採用されたこと』に対する見方のひとつを提示したもの」だとしている。

   記事掲載の意図については、五輪開会式にゲーム音楽が使われたことで盛り上がった一方、「全員がその流れに乗れるような状況ではないこと、一瞬にして空気が変わることに対して違和感」を覚えたとして、「ゲームメディアであれば、忌避される表現であり、話題であるということは理解」した上で、否定的な視点の記事も必要だと判断したという。「今もってして掲載という判断が間違っていたとは考えておりません」とも強調した。

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