2021年11月で発足から丸10年を迎えるHKT48で、若手メンバーの台頭が本格化してきた。ファンの投票で楽曲を選んでランキング形式で発表するコンサート「リクエストアワー」が7月24日に福岡市内で行われ、最も若手の5期生による楽曲「真っ赤なアンブレラ」が1位に輝いた。
2位には4期生の楽曲「さくらんぼを結べるか?」が続き、4期生からは「(HKT48の)次の時代も見せられたんじゃないかなと思って、すごく誇らしい」と自負する声もあがった。
5期生は2018年デビューの「総選挙を知らない世代」
リクエストアワー(リクアワ)はAKB48で08年に始まり、その後は投票対象が姉妹グループの楽曲にも広がった。成人式イベントに並ぶAKB48グループの1月の恒例行事として知られてきたが、HKT48の楽曲「ロマンティック病」が1位に選ばれた20年を最後に、21年は開催されていない。
それがHKT48の単独開催という形で復活した形だ。95曲を対象に、5月11日から6月20日にかけて投票が行われた。新曲「君とどこかへ行きたい」(5月12日発売)についている投票券で投票する仕組みだ。
昼夜の計2公演で上位の50曲を披露。2500人ずつの観客が見守った。1位の「真っ赤なアンブレラ」を披露した5期生がファンの前にお披露目されたのは、18年11月26日の7周年特別記念公演。18年まで行われたAKB48グループの選抜総選挙を経験したことがない世代で、先輩メンバーと比べるとスポットライトが当たる機会は必ずしも多くなかった。上島楓(かえで)さん(19)は、
「一番後輩で、今回のリクエストアワーも(これまでパフォーマンス経験がなく、新たに)覚える曲の方が私たちは多かったので、自分たちの曲をこんなに広いところでみんなで踊ることができてうれしいです」
と感激の涙を見せた。石橋颯(いぶき)さん(16)は、終演後に出したコメントで
「今後は、5期生ひとりひとりが HKT48 に欠かせない存在になれるように頑張ります」
と意気込んだ。