「代々のカイカムリが種名版を背負っています」
26日に取材に答えたニフレル広報担当は、水槽内にカイカムリなど生き物の種名版を展示するという方法は2015年の開館当初から行っていると答えた。
カイカムリの水槽には、ヒオウギガイやホタテガイといった貝類も入れているそうで、種名板を背負う姿が目撃されたのはタイミングが良かったためのようだ。似たような光景は過去にも目撃されてきたそうで、広報担当は、
「これまで代々のカイカムリが種名版を背負っています」
と説明する。
ちなみに、話題のカイカムリが背負った種名板には「背負います 貝・ホヤ・海綿 種名板」という句も載っている。これは、俳人・夏井いつきさん監修のもと「五七五」で生き物の生態を表現したものだという。
広報担当はネット上の反響について、「貝を背負うところを見て欲しいという思いからつくった展示」だとして、
「生態を知るきっかけになるのが嬉しいです」
というように受け止めていた。
なお7月25日には、開業してからニフレルのスタッフが誰ひとり達成できなかったという「カイカムリが種名板を背負う瞬間」の動画撮影に成功したとして、ニフレル公式YouTubeにその様子を投稿している。広報担当は「貴重な様子です」と喜びを表していた。