東京五輪が開幕し、メダル獲得のニュースも次々と流れるようになった日本のテレビ界。そんな中、朝の情報番組「ラヴィット!」(TBS系)が今、密かに人気を高めつつあることをご存じだろうか。
2021年7月27日の放送後にツイッターに上がった声を見てみると、あるツイッターアカウントは「オリンピックに興味ない人にとっては、朝のワイドショー『ラヴィット』は助かる」と、同番組が五輪情報をほぼ扱わない点を評価。また、別のアカウントも「毎朝のTBSのラヴィットに助かってる。オリンピックのニュースやらないので。平和な世界」と、やはり、五輪情報を扱わないことを是としているのだ。
五輪情報は冒頭わずか1分程度
「ラヴィット!」は3月29日に始まった、毎週月曜日から金曜日の朝8時から放送される情報番組。扱う内容は流行りのスイーツやお買い物情報など生活に密着したものがメインで、報道的な要素は薄いのが特徴だ。そんな同番組が7月27日に扱ったのは、普段の例に漏れず、「お買い物情報」「レジャーランド情報」「今日の占い」。そして、番組終盤にニュースという構成で、まさに「通常運転」だ。
この日の冒頭には、わずかながら五輪情報があり、日本人選手が金メダルを続々と獲得しているとの内容が報道された。ただ、その尺の長さはわずか1分程度であり、微々たる扱いだったことが分かる。なお、開会式が終わった後では初となる26日の放送では、五輪情報の扱いはなかった。このため、五輪情報を扱わないことを喜ぶ視聴者からは上記のものの他にも、「ラヴィットの評価が自分の中で爆上がり中」といった声が続々と上がるなどしている。
「ラヴィット!」は五輪を機に人気急上昇!?
なお、「ラヴィット!」をめぐっては開始直後から、その放送内容が「ヒルナンデス!」(日本テレビ系)に似ているとする声が上がるなどしているほか、5月には「川島明『ラヴィット』9月終了!?TBS内部も『もう無理』!!セクゾも...超短命番組!」(日刊大衆)といった報道が出るなど、番組の勢いを不安視する報道もなされてきた。
ただ、東京オリンピックが始まるや否や、前述の通り、ツイッター上には「ラヴィット!」の「五輪スルー」を潔しとする声が続々。そう考えると、今後、「ラヴィット!」が「五輪無関心層」の注目を集め、その人気が急上昇するという可能性は決して否定できないのではないだろうか。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)