「東京2020オリンピック開会式」のテレビ視聴率が驚異的な数字を記録した。
開会式は2021年7月23日夜にNHK総合で生中継され、平均世帯視聴率56.4%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)だった。瞬間最高視聴率は61.0%に達し、午後8時25分、同26分、同47分に記録した。
今大会金1号で五輪ムード一気に高まる
新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されるなかでの開会式は、多くの国民が興味を示した。
注目された聖火最終点火者にはテニスの大坂なおみが起用され、場内での聖火リレーでは日本プロ野球のレジェンド長嶋茂雄氏、王貞治氏、松井秀喜氏のスリーショットが実現するなど大きな注目を集めた。
開会式に先立ってソフトボール、サッカーなどの競技が行われ、24日に柔道男子60キロ級で高藤直寿(28)が今大会日本勢初の金メダルを獲得するとSNSでは五輪ムードが一気に高まった。
大会第3日の25日には競泳女子400メートル個人メドレーで大橋悠依(25)が金メダルを獲得。さらに柔道では男子66キロ級で阿部一二三(23)と妹で女子52キロ級に出場した阿部詩(21)が金メダルに輝き、新種目のスケートボード男子ストリートで堀米雄斗(22)が優勝しメダルラッシュに沸いた。
「#オリンピック開催して良かった」トレンド入り
日本勢のメダルラッシュにツイッターでは26日朝までに「#オリンピック開催して良かった」がトレンド入りするなど五輪の話題で盛り上がりを見せた。
連日の日本代表の奮闘に「毎日希望と感動もらってます」「色んな国の人が頑張る姿を見て開催してよかったと本当に思った」「朝からテレビに釘付けです」との声が上がる一方で、「休むことができない医療従事者の皆様のことを考えて下さい」「このタグ違和感あり」「日本人さえ活躍したら満足なの?」との声も寄せられている。
また、元東京都知事で作家の猪瀬直樹氏は25日夜にツイッターを更新し、「無観客は残念だがやはり地元開催は元気をもたらす」として、「あのとき招致できてよかった」との感想を漏らした。