AKB48やモー娘。の楽曲にも与えた影響
◆盛りだくさんの日本的なディスコサウンドにBUCHIAGARU!!
「強い気持ち・強い愛」のサウンドは、いわゆる70年代や80年代に流行った海外のディスコのサウンドを取り入れたものになっており、リズミカルなブラスやストリングス、ワウをかけたギターのカッティングなど、踊りたくなる要素がふんだんに盛り込まれています。
この曲を聴いていて思うのが、とにかくアレンジが派手だな!ということです。
名曲が沢山ありすぎてここでは紹介しきれませんが、海外の当時のディスコの楽曲群と並べて聴き比べてみると、使用している楽器の数も、音の数も圧倒的に多いんですよね。
海外の当時のディスコの楽曲は、この曲ではストリングスをメインにしているのだな、とかピアノメインにしているのだな、とか、1曲ごとに印象に残る楽器がだいたい1つや2つくらいのものが多いと思います。
しかし「強い気持ち・強い愛」は、ディスコサウンドのいいところを全部取り込んで、何か1つの楽器を印象に残す、というよりも様々な楽器でゴージャス感を演出することを目指して制作されたのではないかと思われます。
それはどちらが良いとか悪いとかの話ではなく、全体的に音を詰め込んで派手なサウンドにする、ということが日本の楽曲の特徴なんじゃないかなと思っていますし、このようなサウンドを聴きたい時には、日本のディスコを聴くしかないと思います。
数年前に一世風靡したAKB48の「恋するフォーチュンクッキー」や、モーニング娘。の代表曲「LOVEマシーン」といった楽曲もディスコサウンドですが、この「強い気持ち・強い愛」のようなゴージャスなものになっていますし、実はこの楽曲が後の日本の音楽に与えた影響はかなり大きいものがあるのではないかな?と思っています。
個人的には、ストリングスがメインのフレーズを弾き、その後ろで速いブラスのフレーズやコーラスが入る盛りだくさんなイントロが大好きですし、これからもずっと人々に愛されていく曲なのだろうなと思いました。