『節操のなさ』は、同時に『変わり身の早さ』でもある
このように、金メダルラッシュの発生をきっかけに手のひらを返す層は一定数いると指摘した鈴木氏。こんな指摘をされてしまっては「節操がない!」と言いたくもなるが、これらの層をただ単に批判するのは間違いだとも指摘した。
「日本は災害多発国であり、古来より、日本人は数々の災害に苦しめられてきました。しかし、その度に日本人はその『変わり身の早さ』によって、その都度、復興を成し遂げてきたと言えるでしょう。
つまり、『節操のなさ』は同時に『変わり身の早さ』でもあり、それすなわち、一瞬にして手のひらを返す人たちというのは『立ち直りが早い人たち』でもあるのです。
有史以来、さまざまな災厄から復興を遂げてきた我が国ですが、この『立ち直りが早い人たち』が日本の復活に寄与してきたという面は否定できず、そう考えると、手の平を返すという行為は決して褒められるものではありませんが、悪い面ばかりというわけでもないのです」
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)