成田空港「顔パス」で搭乗できる 何度もパスポート出さなくてOK、会話も不要で感染リスク減

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成田から乗った人の過半数が利用

   具体的な手続きはこうだ。ANAの場合、まず自動チェックイン機にチケットとパスポートの情報を読み込ませて搭乗券を発行する。フェイスエクスプレスへの登録手続きは、その次の荷物を預ける時に一緒に行われる。自分の顔を撮影し、パスポートのICチップに記録されている顔写真データと突き合わせて本人を確認。さらに搭乗券を読み取らせて、航空会社のデータベースと照合する。登録しようとしている人がパスポートの持ち主で、その日の便の予約を持っているか確認し、その上で荷物を引き受ける仕組みだ。この手続きが終わると、保安検査場と搭乗ゲートを「顔パス」で通過できる。これまで搭乗ゲートでは、係員が列に並ぶ乗客のパスポートをチェックし、ゲートの機械で搭乗券を読み取るという二重の手間がかかっていた。ここが省力化することで列に並ぶ時間も短縮されそうだ。

   出張でメキシコに向かうという、会社員の西村志遠(しおん)さん(21)は、

「画面にしたがうだけで簡単に通れたのですごく楽でした」
「人と話すよりは、感染リスクを抑えられると思った」

などと話していた。

   この日のNH180便の搭乗客は49人で、そのうち、乗り継ぎではなく成田から利用した乗客は25人だった。この25人のうちフェイスエクスプレスを利用したのは14人。物珍しさも手伝って過半数が利用した。

   JALでは、成田発シカゴ行きのJL8010便などがフェイスエクスプレスに対応。JL8010便では、27人いた搭乗客のうち7人が利用した。成田便では毎日1~2便程度が対応予定で、羽田便では当面の間、台北(松山)行きのJL97便のみ対応する。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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