俳優の吉沢亮さんが主演を務めるNHK大河ドラマ「青天を衝け」が2021年7月18日の第23話放送をもって、東京五輪・パラリンピックのため約1か月間放送を休止する。休止前の「胸アツ」展開をめぐって、視聴者からは早くも次回の放送を待ちわびる声が続出している。
慶喜が大政奉還
大河ドラマ60作目。主人公は「日本資本主義の父」こと新一万円札の顔としても注目される実業家・渋沢栄一(吉沢さん)で、2015年後期朝ドラ「あさが来た」で知られる脚本家・大森美香さんのオリジナル作品となる。幕末から明治と、時代の大渦に翻弄され挫折を繰り返しながらも、近代日本のあるべき姿を追い続けた生涯をエネルギッシュに描く。
第23話「篤太夫と最後の将軍」では、 第15代将軍・徳川慶喜(草彅剛さん)が大政奉還を決断。政権を天皇へ返上することで、徳川家康から約200年以上続いた政治体制が幕を閉じることを意味する。
一方、慶喜の弟・昭武(板垣李光人さん)のパリ万博出席、および約5年にわたる留学生活の補佐として、栄一はフランス・パリへ同行中。「郷に入っては郷に従え」ということわざがあるように、フランス人から髷を落とすことをすすめられ、さっぱりした短髪にジャケットといった洋装をするようになる。
続きが気になる終わり方に「なんて生殺しなんだ...」
あるとき、銀行務めの民間人と国王が親し気に会話をしている様子を目の当たりにした栄一は、カルチャーショックを受ける。そのころの日本では、身分が違えば話もできないのが普通だった。「平等」という概念に目を開かれた栄一は、「皆が同じ立場に立ち、それぞれ国のために励んでおる」「身分などに関わりなく、誰もがその力を活かせる場で励むべき」とし、本来あるべき姿を説く。
そんななか、ラストのシーン。栄一は、日本からの電信に「大名が集まり、話し合いで新しい政権の形を決めることとなった」と書かれており、「日本で一体なにが...」と狼狽するのだった。
次回放送は、東京五輪・パラリンピック放送のため、8月15日と約1か月先。続きが気になる展開のなか、放送休止を迎えることに対し、視聴者からはツイッターで「青天この引きで次回が8月15日...?」「こんな良い終わり方して8月15日までみれないなんて...なんて生殺しなんだ...」「次回放送8月15日まで待てねえ。。」「今日もおもしろかった! 続きが気になるのに、次は8月15日」などと、早くも次の放送を待ちわびる声が多くあがっている。