集英社のマンガアプリ「少年ジャンプ+(プラス)」に掲載されたマンガが、インターネット上を震わせた。話題となったのは2021年7月19日に公開された、「チェンソーマン」などで知られる藤本タツキさんによる新作読み切り漫画「ルックバック」。
公開から半日過ぎた19日17時現在、ツイッター上のトレンドにも複数の関連ワードが。さらには、多くのマンガ家や著名人からも、同作に強い衝撃を受けたと激賞する声が相次いでいる。
「いるのよ...天才って」
「ルックバック」では、学生新聞で4コマ漫画を連載している小学4年生の藤野と、圧倒的な画力を持つ不登校の同級生・京本の交流が描かれる藤本さんによる新作読み切りで、ページ数は140ページ超に及ぶ。
公開直後から大きな注目を集めた同作について、ジャンプ+編集長の細野修平さんは19日14時過ぎ、「閲覧数200万超えた!ジャンプ+初のスピード?」と驚きを露わにしている。
多くのユーザーの心を打った同作をめぐっては、藤本さんのファンはもちろん、今回の新作でファンになったという声も多数寄せられた。さらには同業である漫画家たちの間でも大きな話題になっている。
マンガ「代紋TAKE2」の作画担当を務めたマンガ家・渡辺潤さんはツイッター上でこう述べる。
「気軽にノーガードで読んでしまい一瞬、漫画家辞めようと思ってしまった。いや、まだ僕も足掻くけども。笑 いるのよ...天才って」
マンガ「映像研には手を出すな!」を連載中の大童澄瞳さんもツイッター上で、同年代であることを意識し、「今までよりもう少し死の近くで漫画描くことにする」と抱負を語った。
舞台となった東北芸術工科大学も反応
このほかにも多数のマンガ関係者が「ルックバック」について言及している。ツイッター上では、「手塚プロダクション」取締役の手塚るみ子さんや、漫画サービス「アル」の代表である古川健介(けんすう)さんも絶賛している。
同作の余波は漫画界にとどまらない。映画「カメラを止めるな!」や「100日間生きたワニ」などで知られる映画監督の上田慎一郎さんも、
「心臓の奥から泣いた。ものづくりの全てが詰まってた。よし。創るぞ」
と感銘を受けた様子。
さらには、ロックバンド「KANA-BOON」のギター・古賀隼斗さんや、お笑いコンビ「マヂカルラブリー」の野田クリスタルさんなど、同作について言及する著名人が相次いでいる。
同作の舞台の一つとして描かれたのは、東北芸術工科大学だ。実は、藤本さんは2014年に同校の美術科洋画コースを卒業した卒業生である。そのために、同校の公式アカウントもツイッター上で「藤本タツキ先生の出身大学は本学だけ!!」と得意げだ。
さらにマンガで描かれたキャンパスを写真で紹介。学内の施設は全て入館規制しているものの、「敷地内には塀や門はございませんので、外観はご自由にご覧いただけます~」と呼びかけた。
(2021年7月20日12時20分追記)本文の一部を修正しました。
『チェンソーマン』藤本タツキ最新作。
— 林士平(りんしへい) (@SHIHEILIN) July 18, 2021
時代を抉る 新時代青春読切143P。
『ルックバック』
本日ジャンプ+で配信開始……!
多くの人に届いて欲しいです。
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少年ジャンプ+にて公開中の藤本タツキ先生(本学卒業生)の読み切り漫画『ルックバック』に東北芸術工科大学の校舎を描いていただきました~
— 東北芸術工科大学(TUAD) (@tuadnyushiblog) July 19, 2021
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