慶応大学名誉教授でパソナ会長の竹中平蔵氏が2021年7月18日放送の「そこまで言って委員会NP」(読売テレビ)に出演し、東京五輪が新型コロナウイルスの影響で無観客開催になったことに「納得できない」との姿勢を見せた。
番組では23日に開幕する東京五輪の「無観客開催」に関して「納得できる」「納得できない」を出演者に問い、それぞれの意見が飛び交い議論が展開された。
竹中氏「この潮流を絶対に変えないといけない」
五輪無観客開催に「納得できない」とした竹中氏は「感染は増えていますけどもワクチンの効果があって重症化しないとかあるのだから、感染者が増えたことに対してそれだけを取り上げてワイドショーが騒いで分科会が何か言って。この潮流を絶対に変えないといけない」と持論を述べた。
また、出演者のジャーナリスト・須田慎一郎氏が「今年解散総選挙があるじゃないですか。ここでね、有観客で強引にやってしまったら支持率が下がってしまう。国民から反発を受けてしまう。選挙に負けるわけにはいかないから無観客。政治的思惑でやったような気がしてならない」と指摘すると、竹中氏は「菅総理は(有)観客で絶対にやりたかったんですよ」と述べ、次のように語った。
「さっき言ったようにみんなの意見、特にネット世論をある程度受け入れないと支持率に関係している。ネット世論とは極端に言うと、ワイドショーで総理とか西村大臣とか政府の人を徹底的に批判してこいつら分かってないとかね。そういう批判ばかり出るじゃないですか。それがネットでバッと拡散されて、ネットニュースでそういうのが大半を占めるからそれによってかなり影響を受けているわけですよ」
一方、五輪無観客に「納得できる」の立場をとった出演者の前東京都知事・舛添要一氏は、「今の現状から見た時に大事を取った時は観客を入れないということをやった方が公衆衛生という形から見た時に私はいいと」と持論を述べた。