首位オリは山本・宮城の「Wエース」が牽引
対照的なのが昨年の最下位から一転、首位を快走するオリックスだ。今季は5月下旬の4連敗がワーストで安定した戦いぶりを見せている。その原動力が山本由伸と宮城大弥のダブルエースだ。山本は9勝5敗、防御率1.65、宮城は9勝1敗、防御率2.10と抜群の安定感を誇る。両投手が登板する試合は高い確率で白星を計算できるため、連敗に歯止めがかかる。
楽天は「黄金の先発4本柱」が五輪の中断期間を経て、リーグ戦再開後にトップギアを入れられるか。20代の時のように力でねじ伏せる投球は難しいが、経験に裏打ちされた投球術で打者を打ち取る能力に長けている。
シーズン途中に巨人から金銭トレードで獲得したベテラン・炭谷銀仁朗もポイントになる。今月に加入後、先発マスクをかぶった試合は3勝1敗1分とチームに落ち着きをもたらしている。13年以来8年ぶりの頂点へ。後半戦は大型連敗をしないことが優勝争いのカギを握るだろう。