よりエモく楽曲に没入できる
SixTONESがMVにアニメを採り入れたのは今回が初めてではない。1stアルバム「1ST」収録の「うやむや」(21年1月8日公開)以来になる。アニメ制作はえむめろさん、イラストは三月のパンタシアのMVイラストを多く手がけるダイスケリチャードさんが担当した。
SixTONESのMVは映像美やメンバーのパフォーマンスも見どころではあるが、アニメを採り入れたMVは、そこで展開されるストーリーをファンが想像して楽しめる余地がある。歌詞やサウンドなど曲そのものだけでなく、そこに付けられる映像も物語として楽しむという手法は、くじらさんらボカロPの楽曲ではなじみの形態でもある。
「フィギュア」のMVでも、アニメの中の主人公の少年をSixTONESメンバーの象徴のように見立てたり、歌詞と劇中のストーリーをグループの将来になぞらえて楽しんでいるファンもいる。曲の世界観により深く共感し、「エモく」感じる効果が得られるというわけだ。
表題曲「マスカラ」ではロックバンド「King Gnu」の井口理さんから楽曲提供を受け、カップリング曲でもこうして多種多様な音楽カルチャーを採り入れていることもSixTONESにファンが集まる所以だろう。
(J-CASTニュース編集部 大宮高史)