「創業より守り続けたモノを変えてしまうと...」
現在、業界を追い詰めているのは価格競争だけではない。
アパレル業界はコロナ禍によって、苦境に立たされている業界のひとつだ。タビオも例外ではなく、営業時間の短縮や店舗休業、また消費者の行動様式の変化といった影響を受け、2021年2月期の売上高は前期比26.8%の減収だったという。
しかし、厳しい状況のなかでも、
「『品質へのこだわりと価格設定』については、従来通りです」
と、広報は答えた。その理由について、
「コロナ禍がいつ明けるかは分かりませんが、創業より守り続けたモノを変えてしまうと、それを再び手に入れるのは非常に困難な道筋となるためです」
と話した。