なぜ品質にこだわり続けるのか
そうした業界の流れに立ち向かいながら、タビオは商品を国内で生産することにこだわり続けている。
実はタビオ・靴下屋でも展開当初から「3足1100円」の商品を取り扱っているが、こちらも多くが国産だという。とはいえ、あくまでラインナップの中心に据えているのは、セットではなく全品国産の1足売りの商品だと広報は強調した。
タビオが重視しているのは「職人の勘による手作業」だという。「自動化だけで完結させる場合は『自動化で生み出せる物』になってしまう」といい、
「靴下はもちろん機械で作るのですが、ニットの性質上湿度や気温、糸のわずかな品質のバラ付きによって驚くほど出来上がる靴下の質が変わってきます」
と、一定の品質を維持するために必要な様々な調整は、機械に任せることはできないと説明した。