東京・代々木公園に2021年7月16日、巨大な「人の顔」が浮かんだ。公園の外からでも目立つ気球のような物体は、早朝から多くの人の注目を集め、ツイッターでも気づいたユーザーの言及が相次いだ。奇抜な人の顔は、東京五輪・パラリンピックにちなんだアートプロジェクトだ。
西川貴教「こ... 怖い...」
この「顔」の見た目をした物体は、代々木公園で行われているアートプロジェクト「まさゆめ」の作品。「まさゆめ」の同日のリリースによると 、16日6~20時に浮上している。
東京五輪・パラリンピックに関連して東京の文化・芸術を盛り上げる取り組み「Tokyo Tokyo FESTIVAL」の一環で、年齢や性別、国籍を問わず世界中から「顔」候補を募集し、選ばれた「実在する一人の顔」をかたどって東京の空に浮かべたものだという。現代アートチーム「目[me]」による企画で、チームメンバーのアーティスト・荒神明香さんが中学生の時に見た夢に着想を得ている。もとは2020年に開催予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大にともなって2021年に延期されていた。
早朝から多くの人が目撃し、ツイッターでは写真とともに「めっちゃ怖い」「ホラー漫画」といった感想があがった。中には漫画作品を指して「進撃の巨人?」といった声や、「伊藤潤二の首吊り気球を思い出しました」との声もある。
歌手の西川貴教さんも16日朝、「朝起きたら代々木公園に女型の巨人いるんですけど... こ... 怖い...」として撮影した写真とともにツイッターに投稿している。
「まさゆめ」を所轄する東京都文化振興部調整企画課は取材に、この「顔」は1日中浮上しているわけではなく、気象状況によって上げていない時間帯もあるとしている。代々木公園では16日20時までの予定だが、今後別の場所でもこのような「顔」を上げる計画があるかどうかについては「全くの未定です」とのことだった。東京の空に顔が浮かぶのは、7月16日限りのものとなるかもしれない。
朝起きたら代々木公園に女型の巨人いるんですけど… (;´༎ຶД༎ຶ`)<こ… 怖い… pic.twitter.com/mFsRpeORF6
— 西川貴教 (@TMR15) July 15, 2021