住宅会社大手のタマホームは2021年7月15日、新型コロナウイルスのワクチンを接種しないよう社員に強要しているとの情報がインターネット上で広まっているとして、「誤った書き込み」だと公式サイトで説明した。
河野太郎ワクチン相に向け、ツイッターで助けを求めるリプライ
発表文によれば、2021年7月ごろから、ワクチン対応に関する誤った内容を記載した匿名での書き込みがツイッターやネット掲示板で行われていると指摘した。
その書き込みでは、タマホームが社員に対し、「新型コロナワクチンを接種しないよう強要している」「新型コロナワクチンを接種した場合、懲戒解雇にすると発言している」といった内容が書かれていたとした。
これに対し、同社では、「そのような事実は一切ございません」と明確に否定した。
「新型コロナワクチンの接種につきましては、個人の判断に委ねております」と述べたうえで、「当社では、今後ともより良いサービスを皆様にご提供できるよう一層努力してまいりますので、引き続きのご支援を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます」と締め括っている。
7月ごろの書き込みとは、河野太郎ワクチン担当相のツイッターアカウントに7月7日、タマホーム従業員の知人だとする人物がリプライした内容を指すとみられる。
内閣官房の河野大臣室「内容はまだ把握していません」
このリプライでは、同社内で前述と同様の命令を受けて、この従業員が接種をしたくてもできないと困っているとして、河野氏に同社を指導するよう助けを求めていた。
同社については、6月21日ごろから、ワクチンを打つなと強要されたといった訴えがツイッターやネット掲示板で書き込まれている。
タマホームでは、7月14日のJ-CASTニュースの取材に対しても、ワクチン接種をしないよう指示しているかについて、広報担当者が「そのような事実はありません」と否定し、「痛くない腹を探られ、なぜこのような情報が流れるか分からない」と困惑した様子だった。
内閣官房の河野大臣室は同日、「ツイートは認識していませんでした。初めて確認しましたので、内容はまだ把握していません」と担当者が取材に答えた。厚労省の予防接種室では同日、「事実関係を把握できていませんので、何もお答えすることはできないです」と取材に話した。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)