乗車拒否できる?国交省に聞く
ノーマスク集団について、札幌市では、正当な理由がない場合は役所から退去してもらうことなどを検討中だと報じられたが、京阪電鉄は、ツイートした人たちの乗車を排除することはできるのだろうか。
同電鉄の持ち株会社、京阪ホールディングスの広報担当者は7月13日、J-CASTニュースの取材に対し、電車ジャックについては、お客様センターに意見が届いたことから、投稿は認識しているとしたうえで、こう答えた。
「対応については、社内で検討している状況です。様々な影響が考えられますので、投稿へのコメントは差し控えさせて下さい」
行政からの依頼に従い、電車の車内放送などでマスク着用をお願いしているとしたが、過去には、ノーマスク集団を巡るトラブルは聞いていないとしている。
国交省の危機管理室は13日、鉄道営業法の第6条では、鉄道会社は、乗車したい人を乗せる義務があるとして、「マスクをしていないだけでは、乗車拒否はできませんので、鉄道会社は注意かお願いしかできないと思います」と話した。
ただ、同法の第42条で、車内における秩序を乱したときは、車外に退去させることができるとの規定があるとも指摘した。
「車内で暴れたり、他の乗客に著しい迷惑をかけたりすれば、乗車を排除できる可能性はあります。明確に基準が決まっていませんので、一概に言うことはできず、その状況によってケース・バイ・ケースで判断されることになると思います」
電車ジャックを呼びかけたツイッターユーザーにも、取材依頼をしているが、13日20時までに連絡は来ていない。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)