総合化学メーカー・三井化学(東京・港区)が運営するツイッターアカウントの投稿が波紋を呼んでいる。
発端は、同社の採用情報アカウントが、「中の人」との出会いを求めるような一般ユーザーからの投稿に返信したこと。これが、公式アカウントの対応として適切だったのか、ツイッターの一部のユーザーから疑問視されている。
「イケメンですか?だったらアポしましょう」
注目を集めているのは、ツイッターアカウント「三井化学 採用担当」(@mci_saiyo)。初投稿は2021年1月15日で、プロフィール欄には「三井化学の新卒/中途採用の公式アカウントです 当社の採用情報やニュースを発信していきます」とある。
公式マークは付いていないが、今年度の同社の採用サイトでも紹介されている公式アカウントだ。過去の投稿をさかのぼると、ユーザーとの交流を積極的に図っているようで、「三井化学の採用アカウントめちゃフレンドリー」との声もあった。
話題となったのは7月9日、前任者の異動に伴い、ツイッター運用を担当する「中の人」が交代したことを報告した投稿を受けてのやり取りだ。
大手メーカー勤務の男性との「婚活レポ」なども投稿している、ある一般ユーザーから送られた、
「イケメンですか?だったらアポしましょう」
という、「中の人」との出会いを求めるようなリプライに対して、同社採用アカウントは、
「残念ながら誇れる容姿ではないのです。。。」
と返信している。
同社アカウントが送ったのは、「アポ」に断りを入れたような返信だが、一連のやり取りにツイッターでは、
「公式垢の自覚ある?」
「普通にだめじゃない、これw」
「これはアウトだろ...」
といった否定的な反応が。その一方で、「普通にツイートに返信しただけだと思う」との声も出ていた。
なお、同社採用アカウントが「中の人」の交代を報告したツイートには、複数の一般ユーザーからリプライが送られていた。ただ13日夕現在、同アカウントが返信を送っていたのは、「アポ」に言及した上述のユーザーの投稿だけだった。
「不用意に回答したことが原因」
ツイッターでは、今回の対応が公式アカウントとして「セーフ」か「アウト」か、独自に二択のアンケートを取るユーザーも現れた。11日から12日にかけて行われたこのアンケートには5273票が投じられ、そのうち70.5%が「アウト」と回答していた。
今回の件について三井化学株式会社・コーポレートコミュニケーション部は7月13日、J-CASTニュースの取材に、
「今回は、当社採用Twitter担当者の投稿で一部の方に不信感を与えましたこと残念です。担当者交代直後のことで頂いたコメントに不用意に回答したことが原因です。今後はより注意して対応したいと考えております」(原文ママ)
と答えた。