「見掛け倒し」容器批判にセブンが対応 物議のバナナミルク、リニューアル販売の舞台裏

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   セブン-イレブンで1年前に発売された乳飲料「sonna(ソンナ)バナナミルク」は、容器の上部が中身とほぼ同じ色に塗られていたため、実際よりも量を多く見せようとしているのでは、と当時物議を醸した。

   それが最近になって、容器が白く塗られて中身もリニューアルされたと再び話題になっている。セブン-イレブン側に、その意図について取材で聞いた。

  • 白く変わったセブン-イレブンのsonnaバナナミルク
    白く変わったセブン-イレブンのsonnaバナナミルク
  • 以前のsonnaバナナミルクを逆さにすると…(写真は、緑一新@GreenShinさん提供)
    以前のsonnaバナナミルクを逆さにすると…(写真は、緑一新@GreenShinさん提供)
  • 白く変わったセブン-イレブンのsonnaバナナミルク
  • 以前のsonnaバナナミルクを逆さにすると…(写真は、緑一新@GreenShinさん提供)

容器の上部が中身とほぼ同じ色で、量を多く見せていると指摘も

   バナナ果汁が44%含まれているというこの商品のフタに付属のストローを挿して飲むと、口いっぱいに果実の濃厚な風味が広がる。それでいて、ドロドロしているわけではなく、少しさっぱりした後味だ。

   このリニューアル後の「sonnaバナナミルク」は、果汁と牛乳などが成分で、内容量は210グラム。砂糖を使用せず、バナナ3本分の植物繊維が入っているとうたっている。価格は、185円(税別)だ。

   元々は、東京・八丁堀に本店があるバナナジュース専門店「sonna banana」とコラボして、2020年6月に初めて発売された。セブン-イレブンの公式ツイッターを見ると、タピオカドリンクに続くヒットを狙って企画されたようだ。

   このときは、容器の下部は透明なものの、上部が中身とほぼ同じ色に塗られていた。テーブルの上に置いただけでは、内容量がどの程度かは分かりにくかった。

   しかし、同年12月に入って、容器を逆さにすると、全体の3分の2ほどしか中身がないとツイッターに写真が投稿されて、クレームの書き込みも相次ぐように。容器の上部をほぼ同じ色にして、量を多く見せようとしているのではないかといった疑念からだった。

   そして、最近になって、この「sonnaバナナミルク」が、真っ白い容器にリニューアルされて販売されていると、再び注目を集めている。

   以前は、バナナ果汁45%で190グラムの内容量だったが、果汁が1%減った代わりに、量も20グラム増えている。以前の価格は、180円(税別)だった。

「誤解を与えないように、リニューアルして再販売した」

   リニューアルされた「sonnaバナナミルク」は、コラボした専門店「sonna banana」が公式サイトやツイッターで、6月15日から全国のセブン-イレブンで順次発売されており、美味しくなって戻ってきた、とPRしている。

   ところが、セブン-イレブンでは、公式サイトやツイッターなどでは、1年前に発売したときのようなPRは行われていない模様だ。

   この商品について、ツイッター上などでは、「みかけなくなってたら新しくなってた」「復活してくれて嬉しい」と歓迎する声が出る一方、「クレームを受けての変更か」といった憶測も流れた。また、真っ白くなった容器について、「全体を透明にするんじゃないんだw」「やっぱり中身は見えないんですね」と突っ込みを入れる向きもあった。

   容器の変更について、セブン&アイ・ホールディングスの広報センターは7月12日、J-CASTニュースの取材に次のように答えた。

「最初に発売したときの容器は、中身を多く見せるためのデザインではありませんでしたが、一部誤解がある形になっているというご指摘がありました。そこで、こうした誤解を与えないように、いったん販売を中止しました。商品をリニューアルして変更し、6月中旬から再販売しています」

   内容量や果汁の比率が前回と違っている点については、こう説明した。

「お客様から『もっとミルク感を』『クリーミーな味わいのある方がいい』とご意見を多数いただきましたので、社内で美味しく飲める方法を検討して、ミルクの量を増やしました。容量が増えましたので、果汁の比率が下がったことになりますが、味を薄めているわけではありません」

   リニューアルを積極的にPRしなかったことについては、「毎週多くの新商品が出ており、全体的なラインナップの状況を踏まえて検討した結果、今回はPRしませんでした」と話している。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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