「散々五輪を批判しといて放映する」 太田光、コロナ禍のテレビ報道に投げかけた疑問

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   2021年7月11日放送の情報・ワイドショー番組「サンデー・ジャポン」(TBS系)で、爆笑問題の太田光さんが東京五輪に対するメディア報道のあり方について持論を展開した。

  • 太田光さん
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「テレビは果たして、本当にちゃんとしたメッセージを出せてるのかな」

   番組では、新型コロナウイルス感染拡大に伴う4度目の緊急事態宣言や、西村康稔経済再生担当大臣が7月8日、酒類の提供停止に応じない飲食店に対し取引金融機関からの働きかけを求めた問題などを特集。太田さんはこうした特集をめぐり、テレビの報道姿勢について言及した。

「『分断をあおるな』っていうのがある中で、自分はテレビは大好きだけど、果たしてテレビは今までどうだったかなと考えるわけですよ」

   太田さんは、政府の対応の是非にかかわらず、頻繁に立場を変えて報道するメディアのあり方について疑問を呈している。

「要はさ、『政府は後手後手だ』っていっつも言うじゃない我々は? だけど、今回、割と早めに緊急事態宣言出したわけですよね?(中略)いざ緊急事態宣言を出すと、今度は『飲食店が困ってる』っていう報道の仕方をする。我々のやっていることは一体何なんだろう」

   さらに、「テレビは果たして、本当にちゃんとしたメッセージを出せてるのかなって」と、テレビ報道の意義についても踏み込んでいる。

   番組コメンテーター・杉村太蔵氏の「テレビは多様な意見があるじゃないですか」との意見を受け、太田さんは答えありきで報道されているのではないかという旨のコメントをしている。

「多様とは言いながらも、五輪に関して言うと、野党の政治家が総理に『五輪と国民の命どっちが大事なんですか』って迫り方をしたよね? 総理はそりゃあもう、その言われ方をしたら『命』って言うしかない、と思うんだけど」
「『イベントと国民の命、どっちが大事なんですか?』と言われたら、それは『命です』と言わなきゃならない。それをテレビもずっとやってきたような気がするんだよね」

   さらに「テレビは、散々五輪を批判しといて、これから放映するわけですよね? 俺はどっちかっつうと五輪に関しては、テレビは主催者側だと思ってる」とテレビ局の抱える矛盾を指摘した。

   太田さんは「だから、テレビが今までやってきたことを、我々ももう1回、何ていうのかな? 見つめ直すというか、そういうことも必要なんじゃないかなって気がする」として、テレビ局や報道に携わるひとりとして、改めてメディア報道のあり方を考えるべきだと主張していた。

   テレビ報道のあり方をめぐる太田さんの発言に対し、SNS上では番組の視聴者からさまざまな声があがっている。

「そうだよな、矛盾した問答が多い」
「これは太田さん正論ですね...」
「冒頭、俺はTVが好きだから、、で太田さんには危機感があるように感じました」
「太田さんは本当にテレビが好きなんだろうな。だからこそメディアがやってる矛盾やそれによって加速するテレビ離れが心配なんじゃないかな」
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