「レース浴衣」SNSで脚光、夏の新トレンドに コロナ禍も追い風...関連会社に聞く人気の理由

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ファッション感度の高い世代に向けて展開

   京都や浅草で着物レンタルサービス「愛和服」を手掛けるアイワフク(東京都台東区)は2021年6月にレース浴衣のレンタルを開始した。

   代表取締役社長の畑和男さんは、昨年からレース浴衣に注目。「トレンドとしてファッション業界でもレースのアイテムが増える状況の中、着物業界でも新しいファッションとして若い女性に人気が出る」と考えたという。しかし新型コロナウイルス禍の影響で入荷に時間がかかり、1年待ってようやく今年から「レース浴衣」プランを展開できた。

   畑さんはレース浴衣の特徴をこう述べる。

「従来の浴衣は、どちらかというと大柄や花柄、色彩的に派手な感じが多いデザイン柄行(がらゆき)でした。レース浴衣は淡色のコーディネートで、可憐で清楚な女の子らしさを引き出してくれます。
透明感をレース浴衣が引き立て、本来の夏の着物である、絽の着物、紗の着物を思わせる気品も感じさせる事ができます。可愛く演出もでき、また大人っぽく華麗さも演出できます」

   同社では、アイボリー、ラベンダー、ライトグリーン、グレー、ブラックの5色を各5枚、合計25枚を貸し出している。値段はプランにもよるが税込み5000円ほどで、特に10代後半から20代に人気という。ファッションに関心の高い人々からは、「大正ロマン」や「アンティーク」、「レトロ」をテーマにレース手袋やトーク帽などを用いたコーディネートも好評だと述べた。

「愛和服」の「レース浴衣プラン」ではトーク帽も貸し出している
「愛和服」の「レース浴衣プラン」ではトーク帽も貸し出している

   同社で浴衣を借りた20代女性は、「通気性が良く軽いので、軽く涼しく快適だった。従来の着物のような重さがなく、可愛いのでまた着たい」などと話していた。また畑社長によれば、「思ったより、涼しく着やすかった」「可愛く装えて楽しかった」「レースの小物などの組み合わせがおしゃれで可愛い」といった感想も寄せられたそうだ。

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