コロナ禍で「マイ花火大会」が人気?手持ち花火の需要増 日常から「消失」危機もふたたび脚光

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SNS上では「煙が少ない」花火が話題に

   オンダの手持ち花火がSNSで話題となったこともあった。

   ツイッターユーザーが2021年6月19日、「花火業者の企業努力に感動した」との書き込みとともに同社の花火セット「煙が少なめだからスマホでキレイな写真がとれる花火」を紹介すると、6000以上の「いいね」が集まった。ユニークなコンセプトが注目された。

SNSで話題になった「煙が少なめだからスマホでキレイな写真がとれる花火」
SNSで話題になった「煙が少なめだからスマホでキレイな写真がとれる花火」

   恩田さんによれば、この花火は2011年から発売していたという。当初はスマホ利用者への訴求はしていなかった。開発のきっかけを

「小さなお子様は背が低いので煙を吸いやすいです。しかし私の息子もそうですが、花火好きの子供たちは、むせながらも泣きながらも花火を手放さないということがよくあります。そこで子供たちが安心して遊べる花火を作ろうと思いました」

と説明した。

   また、「花火の煙が近隣の方に迷惑をかけるのではないか」という消費者の意見があったことも開発理由の一つだった。

   開発は困難を極めた。線香花火のようにぱちぱち光る「スパークラー」という花火は比較的煙が少ないほうだ。しかしそれだけでは物足りないだろうと考え、色の出る花火に力を入れた。

「花火は火薬で光るものですので、どうしても煙が出ます。そこをいかに減らしていくか、また色によって使う薬品も異なるので、開発は非常に難しかったです。完成するのには数年かかりましたが、国産の花火メーカーと協力して、なんとか白や赤の火花が出る、煙が少ない花火を開発することができました」
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