昭和の象徴「花柄ポット」が再ブーム 復刻商品「レトロかわいい」と反響...発売の背景は?象印に聞いた

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復刻のきっかけは...

   広報によれば、復刻商品の発売に至ったきっかけは、同社が15年にオープンした、花柄ポットの魅力を伝えるウェブコンテンツ「GARARY(ガラリー)」が話題になったことにあるという。

   時代の流れとともに、ブーム当時と比べて存在感を失っていった花柄デザイン。担当者によれば、同社の商品でもラインの入ったものやワンポイント柄など、シンプルなデザインが再び多く取り扱われるようになったという。

   だが、同社のGARARYが花柄をモチーフにしたスマホやPC用の壁紙などを配布すると、これが「かわいい」「復刻してほしい」とツイッターで話題になった。こうした反響を受けて、復刻商品の発売が実現したという。

   復刻にあたっては、当時の色と柄の印象を再現する事が難しかったとして、

「特に柄については、元々はガラスマホービンに採用されていたデザインでしたので、ステンレスボトルのような表面積の小さな、形状の異なる商品で忠実に再現するには、各デザインのサイズ調整等に苦労しました」

と語った。

   当時のデザインを再現するためのこだわりは「花柄」だけではなかった。広報は、特にこだわった点について、

「商品にあしらった象のロゴマークを"当時のロゴ"で再現した点です」

と答えた。同社のシンボル「象のマーク」は創業5年の1923年から、現在に至るまで時代に合わせてリニューアルされている。

   今回復刻された花柄は、「花化粧(1970-)」「フローラ(1975-)」「ワインフラワー(1980-)」の3種。商品にデザインされたロゴマークもそれぞれ、当時の時代に使っていたものを再現したそうだ。

復刻された象のロゴマーク(写真:象印マホービン提供)
復刻された象のロゴマーク(写真:象印マホービン提供)

   話題になったツイートについて、広報担当者は「もちろん存じ上げております」。さまざまなユーザーから反響を呼んでいることについては、

「幅広い年齢層の方からこういった反響をいただけることは、メーカーとして大変光栄に思っております」

と答えた。今後の展開については未定だという。

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